
現在はトラリピを中心に毎月ある程度の不労所得を得ていますが、過去には投資で結構失敗しています。
そんなしくじり投資をまとめてみましたので、皆さんは同じ失敗をしないようにしてください(^^ゞ
2018年6月)加筆・修正しました
1-1.スワップ運用とは?
1-2.実際どの通貨で取引した?
2.投資の実態
2-1.実際に保有した通貨
2-2.当時のスワップ収益
2-3.好調なスワップ収益の裏で含み損は積み重なっていた
3.しくじりの原因
①いきなり持てるだけポジションを保有した
②リスク管理の甘さ
③精神的に追い詰められている状況で投資をはじめた
4.この教訓を生かすために
①分散してポジションを保有する
②リスク管理を徹底する
③精神的に余裕があるときに投資をはじめる
5.最後に…
1.しくじった投資法
スワップ運用でしくじりました。
このスワップ運用で約400万円の損失を出しました(´;ω;`)
あっ今は反省してスワップ投資でもちゃんと安定してますよ(^^ゞ
1-1.スワップ運用とは?
スワップとはFXで得られる利益のひとつで、2つの通貨の金利差のことをいい、その差額をスワップポイントとして受け取ることができます。
例えば、金利0.5%の国の通貨で金利2.0%の国の通貨を取引するとその差額の1.5%がスワップポイントとして受け取れます。
つまりスワップ運用とは日本円のような超低金利の通貨でトルコリラや南アフリカランドなどの高金利の通貨を買い、そのスワップポイントを利益として運用していく手法です。
スワップ投資についての詳しい説明はこちらの記事も参考にしてください。
関連記事:【スワップ投資のはじめ方】スワップとは
1-2.実際どの通貨で取引した?
スワップ投資ではスワップが多いほうが有利となります。
そのため、取り扱っているFX会社が多くスワップも非常に大きいトルコリラ/円と南アフリカランド/円でスワップ運用を行いました。
2.投資の実態
スワップ投資をしていたのは、2015年の秋ごろから2016年夏ごろにかけてです。
たくさんのポジションを保有しているほうがスワップが多くなりますので、当時の投資資産である約600万円の中で買えるだけ、トルコリラと南アフリカランドを買いました。
2-1.実際に保有した通貨
・トルコリラ:40万通貨
・南アフリカランド:50万通貨
(レバレッジ1倍だとすると約2,000万円分の通貨を取引していた計算です)
開始直後は月20万円近いスワップ収入となり、毎日毎日1万円程のスワップがついていたので、口座状況を見るのが楽しくて仕方なかったです(^^♪
2-2.当時のスワップ収益
★過去のスワップの推移
2016年6月のスワップ益:+144,866円
2016年5月のスワップ益:+111,068円
2016年4月のスワップ益:+166,936円
2016年3月のスワップ益:+167,002円
2016年2月のスワップ益:+152,105円
2016年1月のスワップ益:+149,103円
2015年12月のスワップ益:+225,819円
2015年11月のスワップ益:+138,908円
10万円ちょっとの月から20万円を超える月までばらつきはありますが、かなりのスワップ収入を得ていました。
2-3.好調なスワップ収益の裏で含み損は積み重なっていた
しかし、こんなハイリスクな運用がそのままうまくいくわけもなく、じわじわと円高が進んでいき、このままポジションを持っていたら、すべて強制ロスカットされるかもしれないという状況に追い込まれました。
そこで仕方なく一部のポジションを処分し、運用を続けました。
ここで、約250万円の損失を出します(*_*)
その後もトルコリラ/円、南アフリカランド/円が大きく回復することはなく、ロスカットされそうになったら、一部ポジションを決済し、その場をしのぐという状況を繰り返しました。。。
2016年7月以降も何か月かは多少のポジションを持っていたはずですが、心が折れていたので、記録が残ってないです。(*_*)
最終的には維持率の悪化というよりも精神的に耐えられなくなり、すべてのポジションを処分して運用を終わらせました。
最終的に決済損失約-550万円、累計スワップ約+150万円、トータル約-400万円の損失で終了しました。
終わりの見えないマイナスの運用で精神的に疲れていたのか、-400万円という大損失にも関わらず、ポジションを処分したときにはなんだか心が軽くなった記憶があります(^^ゞ
3.しくじりの原因
この大きなしくじりの原因を考えていきます。
もちろん投資手法自体に問題ではありません。スワップ運用で安定して利益を確保している人はたくさんいます。
①いきなり持てるだけポジションを保有した
第一にこれです。
投資の基本は分散投資です。
なにが起こるかわからないリスク資産を運用するのに、一気に全ぶっこみとかありえません。
しかも全く馴染みのない、トルコリラと南アフリカランドという不確定要素満載の通貨に対し、全力投球してしまいました。
様子を見ながら少しずつ資産を追加していくべきでした。
②リスク管理の甘さ
リスク管理が甘すぎました。
一応言い訳というか当時の自分を弁護させていただくとリスク管理を全くやっていなかったわけではありません。
過去最安値までは耐えられる程度には余裕をもって運用をしていました。
しかし、トルコリラ/円のチャートを見るとわかるのですが、過去数年間右肩下がりの形状をしています。
そんな下り坂の状態で過去最安値など参考程度にしかなりません。
実際、トルコリラ/円は当時の過去最安値をあっさりと更新して、私はロスカットに寸前に追い込まれました。。。
③精神的に追い詰められている状況で投資をはじめた
実はスワップ運用をしていた当初、本業のほうが忙しくて結構参っていました。。。
物理的にも忙しかったですし、どう対処したらよいかわからない仕事を振られて、精神的にも追い詰められていました。
そのため、スワップ運用を始めるときにも『いくらの運用資産があるからこれくらいのポジションを持とう』という考え方ではなく『いつまでに会社をやめたいからこれくらいの利益がいる』⇒『つまりこれくらいのポジションを持つ必要がある』という考え方で保有するポジションを決めました。
いま考えると意味不明です。
こんなやり方でうまくいくはずがありません。
しかし、精神的に追い込まれた状況では、そんな当たり前の判断ができません。
当時、私もちょっとやばいかもと思っていたはずですが、会社を辞められるかもしれないという大きな希望の前にはその程度の不安は何の歯止めにもなりませんでした。。。
4.この教訓を生かすために
この大きなしくじりを教訓とし、次に生かすためにはどうすればよいか考えてみました。
①いきなり持てるだけポジションを保有した
①分散してポジションを保有する
はい。
当たり前のことです。
しかし、当たり前のことを当たり前にやるのは非常に難しいことです。
そこで私が実践しているのが、機械的にポジションを持つという考え方です。
今、実施しているトラリピ、株価指数CFD、スワップ運用、トライオートETFすべてにこの考え方が生かされています。
■トラリピFX
トラリピFXは相場の変動に合わせて買って売ってを繰り返す仕組みなので、同じ価格で複数のポジションを持つことがありません。 相場の変動に合わせてポジション量が変化していきます。
関連記事:鈴(suzu)のトラリピ設定と運用実績
■株価指数CFD
株価指数CFDでは積み立て投資として、まとめてポジションを買わず毎月ポジションを積み立てています。 手動注文ですがいきなりたくさんのポジションを持つことはありません。
関連記事:鈴(suzu)の株価指数CFD運用実績
■スワップ運用
新たにはじめたスワップ運用では毎月1日に10万円追加して機械的にポジションを積み立てています。
いきなりたくさんのポジションを持つことはありません。
関連記事:鈴(suzu)のスワップ運用実績
■トライオートETF
トライオートETFは株版のトラリピといった感じの仕組みで、買って売ってを繰り返します。相場の変動に合わせてポジション量が変化していきます。
関連記事:鈴(suzu)のトライオートETF設定と運用実績
トラリピとトライオートETFは相場の動きによりポジションが増え、株価指数CFDとスワップは時間の経過によりポジションが増える仕組みになっています。
どちらのやり方でもいきなり持てるだけポジションを持つような事態は避けられます。
以下は2018年5月末時点でのわたしのポートフォリオです。
かなりいろんな商品に分散されていることが分かると思います。
関連記事:2018年5月の資産状況は約2,300万円です
正直このしくじりのトラウマからかなりいろんな商品に分散する癖がついてしまった気がします。
②リスク管理の甘さ
②リスク管理を徹底する
はい。
これも当たり前のことです。
しかし、何度も言うようですが当たり前のことを当たり前にやるのは非常に難しいことです。
そこでわたしが実践しているのはロスカット水準を整理しておくということです。
別に珍しくもなんともない方法ですが、ちゃんと目に見える形にしておくことで逐一これでいいのか見直すことができます。
たとえば、トルコリラ/円を運用する際に過去最安値まで耐えられるように設定しましたが、この根拠をちゃんと見える化しておけば、設定直後の追い詰められた状況ではなくもっと落ち着いた時ならこのチャート形状で最安値なんてダメだってことに気づけていたかもしれません。
完璧なリスク管理など不可能だと思いますが、見えるようにしておくことで、早い段階で手を打つことができます。
実はわたしの資産運用の中でトライオートETFだけはどれくらいでロスカットするのかいまいちよくわかりません。
↑全然徹底できてない↑
そう意味ではちょっとやばいのかもしれません(^^ゞ
③精神的に追い詰められている状況で投資をはじめた
③精神的に余裕があるときに投資を始める
はい。
これ実は一番大事だと思います。
精神的に追い詰められているときはどうしたって正しい判断ができません。
というか正しい判断ができているか自分では判断することができません。
そこで私が実践しているのは精神的に辛いときには新しい投資を始めないということです。
わたしの場合、精神的に辛くなる原因はほぼ100%仕事関係なので、投資に逃げずに仕事が落ち着いてから新しい投資を試すようにしています。
精神的に辛いときはその原因を片付けるか投資以外のことに力を入れましょう。
実はこのブログを始めたときは、会社を辞めたい気持ちが強まり、何か他の投資にも手を出そうとしたのですが、ぐっと我慢しました。
そして、金銭的リスクのないブログの運営を行い、アフィリエイト収入を得る試みを始めました。
これだったら、失敗しても時間以外の損失はないので、問題ないと思い挑戦しました。
5.最後に…
わたしは思いっきりしくじってしまいましたので、もし皆さんがスワップ運用をするときにはこの記事を見て同じ失敗をする犠牲者が減れば幸いです。
また、スワップ運用をはじめるなら一気に買わずに定期的に積み立ててください。
積立で運用するとリスクが分散されるので、ロスカットする心配が一気に下がります。
現在のわたしの積立状況はこちらの記事にまとめているので、参考にしてください。
関連記事:鈴(suzu)のスワップ運用実績
ブログへの要望や質問はツイッターからどうぞ。
記事の更新とトラリピをはじめとする資産運用の設定変更をお知らせするので良かったらフォローしてやってください(^^ゞ
Follow @semiritaia_suzu
主に以下5点の情報を発信中です(^^♪
? 鈴(suzu)@不労所得でセミリタイア (@semiritaia_suzu) 2018年5月19日
①ブログの更新情報
②【速報】トラリピの設定変更
③【速報】株価指数CFDの積立実績
④【速報】スワップの積立実績
⑤【速報】トライオートETFの設定変更
記事についての意見・要望があれば返信してください。応えられる内容なら記事にしていきます(^^ゞ