
ワイドレンジ戦略のマイナススワップの影響ってどのくらい?
マイナススワップの影響で決済がマイナスになることがあるんだけど、対応は必要ないの?
教えて!!
こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪
- ワイドレンジ戦略の実績(2023年3月時点)
⇒決済益:+19,537,76円
⇒スワップ:-3,003,589円
⇒合計:+16,534,167円
- 結論:影響は15%程度なので、スワップは無視して決済益を最大化
どうも鈴(@semiritaia_suzu)です(^^♪
わたしが2,000万円で運用している鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略は月平均20万円の不労所得を得られており、非常に人気があります。
ただし、ワイドレンジ戦略ではトラリピハーフ&ハーフを活用しているので、マイナススワップを避けることができません。
そこでこの記事ではわたしの実績から発生するマイナススワップの影響と必要な対応をまとめてみました(^^♪
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1.【検証】トラリピの決済益とマイナススワップを比較
わたしが月平均20万円の利益を得ている鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略と運用実績から決済益とスワップ切り分けて図にしてみました(^^♪
- 決済益:+19,537,756円
- スワップ:-3,003,589円
- 合計:+16,534,167円 ※オプション設定を除く
※決済前のスワップを含む
比較してみてはっきりしましたが、決済益に比べるとスワップは少額です。
確かにマイナスのスワップが発生する設定を運用しているので、徐々にマイナスのスワップが積み重なっていますが、長期間運用すると買いレンジと売りレンジを行ったり来たりする事になるので、スワップはそこまで蓄積されないようです。
運用開始当初はスワップを気にしてレンジを調整するアレンジも考えましたが、数字にした結果スワップを気にして設定を弄るよりも、資金効率が最大となるようにレンジの中心値でハーフ&ハーフにする方が良いことが分かりました。
数字にすることで安心できたので、このままガンガンハーフ&ハーフで運用していこうと思います(^^♪
それからオプション設定を含めると決済益が大きすぎて、マイナススワップが誤差レベルになってしまうので、除いています。
2.【検証】毎月の決済益とマイナススワップ
わたしがトラリピの運用を始めた2016年3月からの毎月の決済益とマイナススワップをまとめました。
実際どのくらい影響があるかをイメージする参考にしてください(^^♪
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2016/03 | 233,635円 | 14,415円 | 6.17% |
2016/04 | 512,164円 | -502円 | -0.10% |
2016/05 | 293,651円 | 21,253円 | 7.24% |
2016/06 | 1,019,334円 | 18,889円 | 1.85% |
2016/07 | 573,163円 | 10,385円 | 1.81% |
2016/08 | 139,002円 | 9,043円 | 6.51% |
2016/09 | 197,596円 | 5,177円 | 2.59% |
2016/10 | 174,973円 | -71,370円 | -40.79% |
2016/11 | 600,386円 | 26,753円 | 13.79% |
2016/12 | 258,124円 | -25,437円 | -9.85% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2017/01 | 246,290円 | -37,067円 | -15.05% |
2017/02 | 124,373円 | -29,714円 | -28.89% |
2017/03 | 213,292円 | -30,953円 | -14.51% |
2017/04 | 202,138円 | -23,080円 | -11.42% |
2017/05 | 229,016円 | 21,669円 | -9.46% |
2017/06 | 140,077円 | -23,848円 | -17.02% |
2017/07 | 124,411円 | -31,809円 | -25.27% |
2017/08 | 236,804円 | -35,338円 | -14.92% |
2017/09 | 173,986円 | -15,202円 | -8.74% |
2017/10 | 140,465円 | -38,929円 | -27.71% |
2017/11 | 122,549円 | -23,078円 | -18.83% |
2017/12 | 86,406円 | -18,783円 | -21.74% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2018/01 | 143,633円 | -36,349円 | -25.31% |
2018/02 | 269,932円 | -18,927円 | -7.01% |
2018/03 | 206,678円 | -35,562円 | -17.21% |
2018/04 | 100,559円 | -20,586円 | -20.47% |
2018/05 | 263,382円 | 19,596円 | -7.44% |
2018/06 | 135,447円 | -16,350円 | -12.07% |
2018/07 | 90,431円 | -25,347円 | -28.03% |
2018/08 | 216,614円 | -18,544円 | -8.56% |
2018/09 | 110,074円 | -29,196円 | -26.52% |
2018/10 | 178,780円 | -13,860円 | -7.75% |
2018/11 | 153,344円 | -26,771円 | -17.46% |
2018/12 | 178,265円 | -29,302円 | -16.44% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2019/01 | 460,713円 | -15,940円 | -3.46% |
2019/02 | 74,175円 | -13,067円 | -17.62% |
2019/03 | 116,700円 | -18,903円 | -16.20% |
2019/04 | 66,458円 | -18,873円 | -28.40% |
2019/05 | 102,534円 | 105,272円 | 102.67% |
2019/06 | 113,333円 | -17,659円 | -29.44% |
2019/07 | 74,708円 | -21,997円 | -29.44% |
2019/08 | 193,028円 | -23,432円 | -12.14% |
2019/09 | 116,268円 | -10,298円 | -8.86% |
2019/10 | 137,619円 | -54,753円 | -39.79% |
2019/11 | 44,501円 | -30,464円 | -68.46% |
2019/12 | 89,357円 | -59,529円 | -66.62% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2020/01 | 98,375円 | -59,529円 | -52.88% |
2020/02 | 131,006円 | -58,417円 | -44.59% |
2020/03 | 1,143,325円 | -76,048円 | -6.65% |
2020/04 | 265,640円 | -86,488円 | -32.56% |
2020/05 | 212,273円 | -57,319円 | -27.00% |
2020/06 | 370,844円 | -46,401円 | -12.51% |
2020/07 | 145,501円 | -43,285円 | -29.75% |
2020/08 | 146,599円 | -24,630円 | -16.80% |
2020/09 | 137,767円 | -22,346円 | -16.22% |
2020/10 | 106,698円 | -23,567円 | -22.09% |
2020/11 | 190,927円 | -14,074円 | -7.37% |
2020/12 | 98,758円 | -11,749円 | -11.90% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2021/01 | 107,068円 | -7,033円 | -6.57% |
2021/02 | 133,862円 | -9,568円 | -7.15% |
2021/03 | 166,290円 | -23,161円 | -13.93% |
2021/04 | 93,253円 | -24,868円 | -26.69% |
2021/05 | 87,134円 | -20,234円 | -23.22% |
2021/06 | 152,615円 | -26,135円 | -17.12% |
2021/07 | 187,588円 | -27,882円 | -14.86% |
2021/08 | 147,701円 | -24,025円 | -16.27% |
2021/09 | 138,550円 | -26,979円 | -19.47% |
2021/10 | -41,726円 | -19,608円 | 46.99% |
2021/11 | 190,991円 | -21,223円 | -11.11% |
2021/12 | 188,171円 | -19,504円 | -10.37% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2022/01 | 155,706円 | -17,570円 | -11.28% |
2022/02 | 188,383円 | -15,893円 | -8.44% |
2022/03 | 326,169円 | -28,149円 | -8.63% |
2022/04 | 267,709円 | -48,135円 | -17.98% |
2022/05 | 395,476円 | -38,668円 | -9.78% |
2022/06 | 397,308円 | -73,846円 | -18.59% |
2022/07 | 454,894円 | -75,642円 | -16.63% |
2022/08 | 294,467円 | -91,506円 | -31.08% |
2022/09 | 534,375円 | -152,499円 | -28.54% |
2022/10 | 586,630円 | -165,509円 | -28.21% |
2022/11 | 527,997円 | -192,637円 | -36.48% |
2022/12 | 469,909円 | -210,670円 | -44.83% |
運用月 | 決済益 | スワップ | スワップの 影響 |
2023/01 | 470,063円 | -158,083円 | -33.63% |
2023/02 | 191,092円 | -177,249円 | -92.76% |
平均 (2016~) |
232,592円 | -35,757円 | -15.37% |
- 2019年5月:システムリニューアルにより一部のスワップが計上不能
この結果の面白い点は必ずしもマイナススワップが多い月=利益の少ない月とはなっていない点です。
例えば2022年の後半はマイナススワップ自体が多く、-30%前後と影響も大きくなっていますが、それ以上に決済益が大きいため、総合的な利益としては大きくなっています。
逆に2019年の後半を見るとマイナススワップ自体は少ないのですが、大本の決済益が少ないため、影響も大きく、総合的な利益も小さくなっています。
2022年の2月と2022年の11月なんかも分かりやすいですね。
2月はスワップ-15,893円と非常に少ないですが、決済益が少ないので最終的な利益は17万円程度です。
対して11月はスワップ-192,637円と非常に多いですが、決済益も多いので最終的な利益は33万円と、2月の倍近い利益です。
マイナススワップは関係ないとまでは言いませんが、利益に最も大きな影響を及ぼすのは決済益、つまり値動きの大きさだと考えています。
3.マイナススワップとの付き合い方
ぶっちゃけ実績をちゃんとまとめていれば、マイナススワップよりも決済益が多いことは一目瞭然なので、気になりません。
ただ、スワップと決済益を切り分けて集計するのはそれなりに手間なので、それ以外の方法、というかマイナススワップとの付き合い方を解説します(^^♪
①トラリピの利益の構造を理解する
まずは利益の見方を変えてください。
- 一つのポジションだけで利益を考えない
- 一つの通貨ペアだけで利益を考えない
前提として、トラリピでは一つのポジションで利益を出す必要はありません。
例えば売りトラリピの場合、75円のポジションでマイナススワップが毎日蓄積されているけど、85円のポジションが決済され、それ以上の利益が積み重なっているのならOKです。
▼決済益とマイナススワップの現実

- 理想
90円のポジション:+1,000円
85円のポジション:+1,000円
75円のポジション:+1,000円
合計:+3,000円 - 実際
90円のポジション:+0円(ポジションを持てない)
85円のポジション:+4,000円(繰り返し決済)
75円のポジション:-1,000円(マイナススワップ)
合計:+3,000円
つまり、75円のポジションはマイナススワップのせいで決済されても-1,000円、85円のポジションは決済が繰り返されていて+4,000円と個別に考えるのではなく、トラリピ全体で+3,000円の利益と考えます。
上の『理想』のような展開だと分かりやすいんですが、『実際』は相場を予想せずに幅広いレンジに仕掛けるので、ポジションを持てない注文やマイナススワップで決済益を吐き出してしまう注文が出て来ることは避けられません。
よく動いているレンジの注文が活躍している裏で、こういう注文が縁の下の力持ち的に支えているわけです(^^ゞ
わたしのトラリピ戦略は個別のポジションではなく、口座全体で利益を把握する習慣を付けましょう!!
②定期的にマイナススワップを受け取る
トラリピにはスワップ振替と言って、決済していないポジションのスワップを受け取る機能があります。
この機能を使い月に1回など定期的にマイナススワップを受け取ってしまいます。
こうすると、発生したスワップをその月のうちに受け取ることになるので、決済益の何倍にもなるようなマイナススワップにはならないはずです。
ちょっとだけ手間がかかりますが、運用上のデメリットは全くありません。
スワップ振替のやり方は以下の記事で解説しています。
▼スワップ振替で税金を先送りにする方法を解説
わたし自身も税金対策として、毎年12月にはスワップ振替を行っています(^^♪
③ループイフダンに移行する
最後の手段です。
わたしは実際に数字を見たら納得できたのですが、それでもマイナススワップは嫌だという人はスワップに力を入れているループイフダンで運用するのが良いと思います。
トラリピで運用するとスワップは-15%程度ですが、ループイフダンなら-10%くらいになるはずです。
具体的な数値が知りたい人は以下の記事をどうぞ( ^^) _旦~~
▼鈴のトラリピ設定で決済益+スワップ益を狙うには?
「ワイドレンジ戦略と同じ戦略がループイフダンでも通用するのか?」ってことで、わたしも3年ほど300万円(およそ8分の1設定)で運用してみましたが、問題なく利益が積み重なりました。
(わたしはマイナススワップが気にならないので、現在はトラリピに集中)
- 実現損益:+643,544円
- 評価損益:+0円
- 合計損益:+643,544円
▼鈴のループイフダン設定と運用実績
設定変更などの拡張性がトラリピより劣るので、わたしのメイン運用にはなりませんでしたが、スワップを重視したい人にはトラリピよりもいいでしょう!!
というわけで、『決済益+スワップ益を狙う人はループイフダン』を!!
▼【ループイフダンの始め方】口座開設のやり方を画像13枚で解説(特典あり)
4.【おまけ】通貨別の決済益とマイナススワップ
最後に決済益とスワップについて、通貨別にグラフにしてみました(^^♪
ユーロ/円のマイナススワップを検証
- 決済益:+4,079,496円
- スワップ:-385,526円
- 合計:+3,693,970円
プラスもマイナスもスワップは小さいので気にする事はなさそうです(^^ゞ
▼ユーロ/円のトラリピ設定と運用実績▼
ユーロ/英ポンドのマイナススワップを検証
- 決済益:+465,250円
- スワップ:+84,161円
- 合計:+549,411円
運用開始以降ずっとスワップがプラスの売りレンジで推移しているので、マイナススワップを評価できるのは、買いレンジに移行してからでしょうね(^^ゞ
▼ユーロ/英ポンドのトラリピ設定と運用実績▼
豪ドル/円のマイナススワップを検証
- 決済益:+3,428,849円
- スワップ:-384,820円
- 合計:+3,044,029円
マイナスのスワップも大きいですが、プラスのスワップも大きいので、買いレンジと売りレンジを行ったり来たりしている豪ドル/円はさほどスワップは蓄積されないようです。
▼豪ドル/円のトラリピ設定と運用実績▼
豪ドル/米ドルのマイナススワップを検証
- 決済益:+1,957,411円
- スワップ:-582,206円
- 合計:+1,375,205円
米ドルの利上げと豪ドルの利下げが重なったため、2019年頃からマイナススワップが多くなっています。
そこにコロナショックが発生し、スワップが不安定&大量のポジションを抱えたので、一気にマイナススワップが増え、30%程度の影響になりました。
これは流石に無視していい水準ではありません。
撤退予定の通貨ペアですが、マイナススワップに関しては今後も注視していく必要のある通貨ペアだと思います。
▼豪ドル/米ドルのトラリピ設定と運用実績▼
豪ドル/NZドルのマイナススワップを検証
- 決済益:+432,108円
- スワップ:-44,588円
- 合計:+387,520円
プラスもマイナスもスワップは小さいので気にする事はなさそうです(^^ゞ
▼豪ドル/NZドルのトラリピ設定と運用実績▼
NZドル/円のマイナススワップを検証
- 決済益:+2,340,916円
- スワップ:-798,031円
- 合計:+1,542,885円
2016年11月からずっとマイナススワップのレンジで運用していたので、20%以上の影響になっています(^_^;)
撤退予定の通貨ペアですが、マイナススワップに関しては今後も注視していく必要がある通貨ペアだと思います。
▼NZドル/円のトラリピ設定と運用実績▼
NZドル/米ドルのマイナススワップを検証
- 決済益:+1,890,508円
- スワップ:-293,169円
- 合計:+1,597,339円
長年プラスもマイナスも大したことなかったのですが、コロナショック以降はスワップ不安定&大量のポジションを抱えたため、現在20%程度の影響になっています。
ただ、現在はスワップがプラスなので、徐々に影響は少なくなっていくと思います(^^♪
▼NZドル/米ドルのトラリピ設定と運用実績▼
加ドル/円のマイナススワップを検証
- 決済益:+2,717,334円
- スワップ:-149,550円
- 合計:+2,567,784円
スワップがプラスのレンジにいた期間が長かったので、影響は非常に小さいです。
ただし、現在はマイナススワップのレンジで推移しているので、今後は注視してく必要があると思います。
▼加ドル/円のトラリピ設定と運用実績▼
米ドル/加ドルのマイナススワップを検証
- 決済益:+406,452円
- スワップ:-14,937円
- 合計:+391,515円
運用開始直後はスワップ00期間だったので、評価はしばらく先ですね(^^♪
▼米ドル/加ドルのトラリピ設定と運用実績▼
【停止中】米ドル/円のマイナススワップを検証
- 決済益:+1,819,432円
- スワップ:-434,923円
- 合計:+1,384,509円
米ドル/円については2021年10月に運用を停止させました。
▼鈴のトラリピ設定から米ドル/円を外した理由と今後の対応
【まとめ】トラリピのマイナススワップ
結論:マイナススワップは無視して決済益を最大化しろ!!
となりました(^^♪
決済益は売上、スワップはコストと考えてもいいかもしれません。
コスト(マイナススワップ)を抑えるために対策を取るのはいいですが、そのために売上(決済益)を減らしてしまっては本末転倒です。
鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略の利益は決済益だと思いましょう!!
▼鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略
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本日でサラリーマン終了です(*^^*)
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) August 30, 2018
しっかりと挨拶回りをしてきます!!
ただ、最後の最後まで全く実感がわかないですね(^-^ゞ pic.twitter.com/NCotpuDwGe