トラリピハーフ&ハーフのデメリットを検証!!

ワイドレンジ戦略のマイナススワップの影響ってどのくらい?
マイナススワップの影響で決済がマイナスになることがあるんだけど、対応は必要ないの?
教えて!!


こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪

▶この記事で分かること
  • ワイドレンジ戦略の実績(2023年8月時点) 
    ⇒決済益:+21,007,389円
    ⇒スワップ:-4,538,474円
    合計:+16,468,915円
  • 結論:スワップよりも影響の大きい決済益を優先


どうも鈴(@semiritaia_suzu)です(^^♪

わたしが約2,000万円で運用している鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略は月平均20万円の不労所得を得られており、非常に人気があります。

ただし、ワイドレンジ戦略ではトラリピハーフ&ハーフを活用しているので、マイナススワップを避けることができません。 

そこでこの記事ではわたしの実績から発生するマイナススワップの影響と必要な対応をまとめてみました(^^♪


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1.【検証】トラリピの決済益とマイナススワップを比較

わたしが月平均20万円の利益を得ている鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略と運用実績から決済益とスワップ切り分けて図にしてみました(^^♪
トラリピの決済益とスワップ-202307

▶決済益とスワップ(全体)
  • 決済益:+21,007,389円
  • スワップ:-4,538,474円
  • 合計:+16,468,915円
  • オプション設定を除く
    ※決済前のスワップを含む

無視できるとまでは言えませんが、決済益に比べるとスワップは少額です。

マイナスのスワップが発生する設定を運用しているので、徐々にマイナスのスワップが積み重なっていますが、長期間運用すると買いレンジと売りレンジを行ったり来たりする事になるので、実際に感じるほどは蓄積されないようです。

正直、実際に運用していると、スワップの影響はもっと大きい印象を受けます(^_^;)


運用開始当初はスワップを気にしてレンジを調整するアレンジも考えましたが、数字にした結果スワップを気にして設定を弄るよりも、資金効率が最大となるようにレンジの中心値でハーフ&ハーフにする方が良いことが分かりました。

数字にすることで安心できたので、このままガンガンハーフ&ハーフで運用していこうと思います(^^♪


それからオプション設定を含めると決済益が大きすぎて、マイナススワップが無視できるレベルになってしまうので、除いています。





2.【検証】毎月の決済益とマイナススワップ

わたしがトラリピの運用を始めた2016年3月からの毎月の決済益とマイナススワップをまとめました。

実際どのくらい影響があるかをイメージする参考にしてください(^^♪

2016年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2016/03 233,635円 14,415円 6.17%
2016/04 512,164円 -502円 -0.10%
2016/05 293,651円 21,253円 7.24%
2016/06 1,019,334円 18,889円 1.85%
2016/07 573,163円 10,385円 1.81%
2016/08 139,002円 9,043円 6.51%
2016/09 197,596円 5,177円 2.59%
2016/10 174,973円 -71,370円 -40.79%
2016/11 600,386円 26,753円 13.79%
2016/12 258,124円 -25,437円 -9.85%

2017年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2017/01 246,290円 -37,067円 -15.05%
2017/02 124,373円 -29,714円 -28.89%
2017/03 213,292円 -30,953円 -14.51%
2017/04 202,138円 -23,080円 -11.42%
2017/05 229,016円 21,669円 -9.46%
2017/06 140,077円 -23,848円 -17.02%
2017/07 124,411円 -31,809円 -25.27%
2017/08 236,804円 -35,338円 -14.92%
2017/09 173,986円 -15,202円 -8.74%
2017/10 140,465円 -38,929円 -27.71%
2017/11 122,549円 -23,078円 -18.83%
2017/12 86,406円 -18,783円 -21.74%

2018年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2018/01 143,633円 -36,349円 -25.31%
2018/02 269,932円 -18,927円 -7.01%
2018/03 206,678円 -35,562円 -17.21%
2018/04 100,559円 -20,586円 -20.47%
2018/05 263,382円 19,596円 -7.44%
2018/06 135,447円 -16,350円 -12.07%
2018/07 90,431円 -25,347円 -28.03%
2018/08 216,614円 -18,544円 -8.56%
2018/09 110,074円 -29,196円 -26.52%
2018/10 178,780円 -13,860円 -7.75%
2018/11 153,344円 -26,771円 -17.46%
2018/12 178,265円 -29,302円 -16.44%

2019年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2019/01 460,713円 -15,940円 -3.46%
2019/02 74,175円 -13,067円 -17.62%
2019/03 116,700円 -18,903円 -16.20%
2019/04 66,458円 -18,873円 -28.40%
2019/05 102,534円 105,272円 102.67%
2019/06 113,333円 -17,659円 -29.44%
2019/07 74,708円 -21,997円 -29.44%
2019/08 193,028円 -23,432円 -12.14%
2019/09 116,268円 -10,298円 -8.86%
2019/10 137,619円 -54,753円 -39.79%
2019/11 44,501円 -30,464円 -68.46%
2019/12 89,357円 -59,529円 -66.62%

2020年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2020/01 98,375円 -59,529円 -52.88%
2020/02 131,006円 -58,417円 -44.59%
2020/03 1,143,325円 -76,048円 -6.65%
2020/04 265,640円 -86,488円 -32.56%
2020/05 212,273円 -57,319円 -27.00%
2020/06 370,844円 -46,401円 -12.51%
2020/07 145,501円 -43,285円 -29.75%
2020/08 146,599円 -24,630円 -16.80%
2020/09 137,767円 -22,346円 -16.22%
2020/10 106,698円 -23,567円 -22.09%
2020/11 190,927円 -14,074円 -7.37%
2020/12 98,758円 -11,749円 -11.90%

2021年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2021/01 107,068円 -7,033円 -6.57%
2021/02 133,862円 -9,568円 -7.15%
2021/03 166,290円 -23,161円 -13.93%
2021/04 93,253円 -24,868円 -26.69%
2021/05 87,134円 -20,234円 -23.22%
2021/06 152,615円 -26,135円 -17.12%
2021/07 187,588円 -27,882円 -14.86%
2021/08 147,701円 -24,025円 -16.27%
2021/09 138,550円 -26,979円 -19.47%
2021/10 -41,726円 -19,608円 46.99%
2021/11 190,991円 -21,223円 -11.11%
2021/12 188,171円 -19,504円 -10.37%

2022年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2022/01 155,706円 -17,570円 -11.28%
2022/02 188,383円 -15,893円 -8.44%
2022/03 326,169円 -28,149円 -8.63%
2022/04 267,709円 -48,135円 -17.98%
2022/05 395,476円 -38,668円 -9.78%
2022/06 397,308円 -73,846円 -18.59%
2022/07 454,894円 -75,642円 -16.63%
2022/08 294,467円 -91,506円 -31.08%
2022/09 534,375円 -152,499円 -28.54%
2022/10 586,630円 -165,509円 -28.21%
2022/11 527,997円 -192,637円 -36.48%
2022/12 469,909円 -210,670円 -44.83%

2023年
運用月 決済益 スワップ スワップの
影響
2023/01 470,063円 -158,083円 -33.63%
2023/02 191,092円 -177,249円 -92.76%
2023/03 502,498円 -231,166円 -46.00%
2023/04 205,202円 -253,910円 -123.74%
2023/05 288,865円 -296,278円 -102.57%
2023/06 175,435円 -396,999円 -226.29%
2023/07 297,633円 -356,532円 -119.79%
平均
(2016~)
236,038円 -50,994円 -21.60%
【異常値】
  • 2019年5月:システムリニューアルにより一部のスワップが計上不能


この結果の面白い点は必ずしもマイナススワップが多い月=利益の少ない月とはなっていない点です。


例えば2022年の後半はマイナススワップ自体が多く、-30%前後と影響も大きくなっていますが、それ以上に決済益が大きいため、総合的な利益としては大きくなっています。

逆に2019年の後半を見るとマイナススワップ自体は少ないのですが、大本の決済益が少ないため、影響も大きく、総合的な利益も小さくなっています。

【2023年のマイナススワップ】
2023年現在はマイナススワップの影響が大きく、流石に無視できません。
政策金利の推移

ただし、政策金利の推移を見ると、2007年~2008年や2023年~2024年はスワップの影響が一際大きくなるのは仕方が無いと思います。

それでも金利を上げると経済にブレーキがかかるので、先進国が4%のような高金利を長期間維持するのは現実的ではないはずです。

そう考えると長期的に運用して行けば、10%~15%程度に落ち着くんじゃないかと考えています。


また、2023年後半~2024年については少し円高に動いてくれれば、『加ドル/円&豪ドル/円:買いレンジでプラススワップ』、『ユーロ/円:売りレンジでマイナススワップ』のような感じで相殺してくれることを期待しています(^^ゞ

ということで、2023年8月時点では決済益でマイナススワップを軽減させながら、円高による大量決済のチャンスを待つ展開になっています。


マイナススワップは無視できませんが、利益に最も大きな影響を及ぼすのは決済益、つまり値動きの大きさです。


まあ、2023年の水準が継続するならワイドレンジ戦略にとって致命的なんですが、現時点では10年運用して1年程度の事態だと考えています(^_^;)




3.マイナススワップとの付き合い方

長期的に運用していればマイナススワップよりも決済益が多いことは一目瞭然なので、気にしません。

ただ、スワップと決済益を切り分けて集計するのはそれなりに手間なので、それ以外の方法、というかマイナススワップとの付き合い方を解説します(^^♪


①トラリピの利益の構造を理解する

まずは利益の見方を変えてください。

▶マイナススワップとの付き合い方
  • 一つのポジションだけで利益を考えない
  • 一つの通貨ペアだけで利益を考えない

前提として、トラリピでは一つのポジションで利益を出す必要はありません
口座全体で100万円の決済益が出てるんだから、-20万円のマイナススワップが発生しても、仕方のないコストだよね?という考え方です。

例えば売りトラリピの場合、75円のポジションでマイナススワップが毎日蓄積されているけど、85円のポジションが決済され、それ以上の利益が積み重なっているのならOKです。


▼決済益とマイナススワップの現実
決済益とスワップの関係-現実
▶どちらも合計3,000円の利益
  • 理想
    90円のポジション:+1,000円
    85円のポジション:+1,000円
    75円のポジション:+1,000円
    合計:+3,000円

  • 実際
    90円のポジション:+0円(ポジションを持てない)
    85円のポジション:+4,000円(繰り返し決済)
    75円のポジション:-1,000円(マイナススワップ)
    合計:+3,000円


つまり、75円のポジションはマイナススワップのせいで決済されても-1,000円、85円のポジションは決済が繰り返されていて+4,000円と個別に考えるのではなく、トラリピ全体で+3,000円の利益と考えます。


上の『理想』のような展開だと分かりやすいんですが、『実際』は相場を予想せずに幅広いレンジに仕掛けるので、ポジションを持てない注文やマイナススワップで決済益を吐き出してしまう注文が出て来ることは避けられません。

よく動いているレンジの注文が活躍している裏で、こういう注文が縁の下の力持ち的に支えているわけです(^^ゞ


わたしのトラリピ戦略は個別のポジションではなく、口座全体で利益を把握する習慣を付けましょう!!



②定期的にマイナススワップを受け取る

トラリピにはスワップ振替と言って、決済していないポジションのスワップを受け取る機能があります。

この機能を使い月に1回など定期的にマイナススワップを受け取ってしまいます。


こうすると、発生したスワップをその月のうちに受け取ることになるので、決済益の何倍にもなるようなマイナススワップにはならないはずです。


ちょっとだけ手間がかかりますが、運用上のデメリットは全くありません。

スワップ振替のやり方は以下の記事で解説しています。

スワップ振替で税金を先送りにする方法を解説



わたし自身も税金対策として、毎年12月にはスワップ振替を行っています(^^♪



③ループイフダンに移行する

最後の手段です。

わたしは実際に数字を見たら納得できたのですが、それでもマイナススワップは嫌だという人はスワップに力を入れているループイフダンで運用するのが良いと思います。

トラリピで運用するとスワップは-15%程度ですが、ループイフダンなら-10%くらいになるはずです。

具体的な数値が知りたい人は以下の記事をどうぞ( ^^) _旦~~


鈴のトラリピ設定で決済益+スワップ益を狙うには?



「ワイドレンジ戦略と同じ戦略がループイフダンでも通用するのか?」ってことで、わたしも3年ほど300万円(およそ8分の1設定)で運用してみましたが、問題なく利益が積み重なりました。
(わたしはマイナススワップが気にならないので、現在はトラリピに集中)

ループイフダン設定の実績20210412

▶ループイフダンの運用実績
  • 実現損益:+643,544円
  • 評価損益:+0円
  • 合計損益:+643,544円

鈴のループイフダン設定と運用実績



設定変更などの拡張性がトラリピより劣るので、わたしのメイン運用にはなりませんでしたが、スワップを重視したい人にはトラリピよりもいいでしょう!!

というわけで、『決済益+スワップ益を狙う人はループイフダン』を!!


【ループイフダンの始め方】口座開設のやり方を画像13枚で解説(特典あり)




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4.【おまけ】通貨別の決済益とマイナススワップ

最後に決済益とスワップについて、通貨別にグラフにしてみました(^^♪


ユーロ/円のマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-ユーロ/円202307

▶決済益とスワップ(ユーロ/円)
  • 決済益:+4,329,496円
  • スワップ:-1,026,517円
  • 合計:+3,302,979円

ユーロ/円のトラリピ設定と運用実績




ユーロ/英ポンドのマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-ユーロ/英ポンド202307

▶決済益とスワップ(ユーロ/英ポンド)
  • 決済益:+539,695円
  • スワップ:+120,326円
  • 合計:+660,021円

ユーロ/英ポンドのトラリピ設定と運用実績




豪ドル/円のマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-豪ドル/円202307

▶決済益とスワップ(豪ドル/円)
  • 決済益:+3,657,639円
  • スワップ:-599,700円
  • 合計:+3,057,939円

豪ドル/円のトラリピ設定と運用実績




豪ドル/米ドルのマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-豪ドル/米ドル202307

▶決済益とスワップ(豪ドル/米ドル)
  • 決済益:+2,073,390円
  • スワップ:-658,240円
  • 合計:+1,415,150円

豪ドル/米ドルのトラリピ設定と運用実績




豪ドル/NZドルのマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-豪ドル/NZドル202307

▶決済益とスワップ(豪ドル/NZドル)
  • 決済益:+566,833円
  • スワップ:-115,550円
  • 合計:+451,283円

豪ドル/NZドルのトラリピ設定と運用実績




NZドル/円のマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-NZドル/円202307

▶決済益とスワップ(NZドル/円)
  • 決済益:+2,517,797円
  • スワップ:-1,138,063円
  • 合計:+1,379,734円

NZドル/円のトラリピ設定と運用実績




NZドル/米ドルのマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-NZドル/米ドル202307

▶決済益とスワップ(NZドル/米ドル)
  • 決済益:+2,004,270円
  • スワップ:-312,546円
  • 合計:+1,691,724円

NZドル/米ドルのトラリピ設定と運用実績




加ドル/円のマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-加ドル/円202307

▶決済益とスワップ(加ドル/円)
  • 決済益:+2,943,770円
  • スワップ:-316,537円
  • 合計:+2,627,233円

加ドル/円のトラリピ設定と運用実績




米ドル/加ドルのマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-米ドル/加ドル202307

▶決済益とスワップ(米ドル/加ドル)
  • 決済益:+555,067円
  • スワップ:-56,724円
  • 合計:+498,343円

米ドル/加ドルのトラリピ設定と運用実績




【停止中】米ドル/円のマイナススワップを検証

トラリピの決済益とスワップ-米ドル/円202110

▶決済益とスワップ(米ドル/円)
  • 決済益:+1,819,432円
  • スワップ:-434,923円
  • 合計:+1,384,509円

鈴のトラリピ設定から米ドル/円を外した理由と今後の対応






【まとめ】トラリピのマイナススワップ

結論:マイナススワップよりも決済益を優先しろ!!

となりました(^^♪

数字で見るとトラリピワイドレンジ戦略のメインは決済益であり、決済益と比べるとスワップは小さいことが分かります。

決済益は売上、スワップはコストと考えてもいいかもしれません。

コスト(マイナススワップ)を抑えるために対策を取るのはいいですが、そのために売上(決済益)を減らしてしまっては本末転倒です。

鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略の利益の中心は決済益だと考えましょう!!


鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略




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