トライオートETFの方針確認と今後



どうも32歳でセミリタイアした鈴(@semiritaia_suzu)です!!

最近、TQQQが大きく下落し、トライオートETF戦略最大のリスクである繰上償還が心配になってきたので、方針と今後の対応を確認してみました。

▶TQQQの繰上償還
  • 償還されなければ放置
  • 株がクラッシュ(急落)すれば追加投資
  • 償還があってもトライオートETFの運用は続ける

ただ、基本的に放置するだけなので、今回をどう乗り切るかというより、今回の経験を活かしてトライオートETF戦略をどう良くしていくかの話が中心になります(#^.^#)






トライオートETFの基本方針の確認

まず、鈴のトライオートETF戦略の方針の確認です。

トライオートETFの戦略は鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略のようにロスカットさせずに耐える戦略ではなく、大損するリスクはあれど、それ以上の高利回りでカバーする戦略です。


トライオートETFのリスク



繰上償還になれば預けた資金の大半が吹っ飛ぶとしても、好調なタイミングでは年間利益率40%を超える爆益になっています。

仮に10年に1度繰上償還になろうとも、それ以上の爆益でカバーするという思い切った戦略です。


過去に繰上償還になったことはなく、今後どうなるかは分かりませんが、仮に繰上償還になったとしても構わないという考えのもと運用しています。

トラリピで言えばワイドレンジ戦略よりもナローレンジ戦略に近い思想ですね(^_^;)




4つの失敗と軌道修正

繰上償還の可能性が戦略に含まれているとはいえ、現状の運用に何の問題もないわけではないので、失敗とそのた対策をまとめました。


失敗①コツコツ育てるのではなく金額を決めて開始

これをもっと意識する必要がありました。

ロスカットさせないトラリピ戦略は自分年金作りのように、コツコツ積み上げて規模を大きくしていくことができます。

でもトライオートETFは定期的に吹っ飛ぶ可能性があるので、複利運用していくと吹っ飛ぶ時のダメージが利益を上回って破綻します。


そのデメリットは分かっていて、利益の一部は必ず出金するなど複利運用には制限を掛けていましたが、それでも徹底できていなかったと思います。

トライオートETFの複利運用 



というか、2020年と2021年の利回りがエグ過ぎて欲をかいたのが問題。
冷静に追加投資を抑えられなかったんですよね(;'∀')

【解決策】
追加投資する際に資金配分で判定を行う。
トライオートETFの割合が運用資産の10%を超える追加投資を行わない。




失敗②追加投資のタイミング

コツコツ増やしていくと破綻してしまう可能性があるので、追加投資のタイミングを限定していました。

▶追加投資に向いたタイミング
  1. 分割直後
  2. 暴落後の回復フェーズ
  3. その他のタイミング


しかし、このうち分割直後は誤りでした。

分割の判断は専門家のいるファンドが行うので、サプライズのショック相場は予測不能にしてもファンダメンタルズ的に怪しいタイミングでは分割は行わないと考えていました。

そのため、2022年1月に分割が決まった時も「テーパリングの話題が出てるけど、平気かな?」と思いつつも、方針通りに追加投資を決行したわけです。

その結果、ファンダメンタルズ通り(金融緩和⇒金融引き締めの政策転換)に株価は下落しました。


このタイミングで追加投資を行わなければ、仮にこのあと繰上償還になったとしてもトントンか若干のマイナス程度で済んだと思います。

そして、暴落後にトライオートETFに追加投資できれば大きな利益を狙えるチャンスです。

この追加投資のタイミングについては大いに反省・改善する必要があります。


ともかく、ファンドが分割・併合をレートだけで判断している可能性があり、そうなれば暴落しそうな高騰相場ほど分割の可能性が高くなります。

今後、分割だけで追加投資の判断をするのはNGです。

【解決策】
追加投資に向いたタイミングから分割直後を削除します。
分割直後だけで追加投資の判断はできないことが分かりました。

できれば判断に相場観は組み込みたくないんですけど、追加投資の判断だけは何かしら相場観が必要になるかもしれません。




③資金配分が多すぎた

2021年12月まではトライオートETFは運用資産の約10%としていました。

ポートフォリオ202112

この金額なら繰上償還があっても影響は限定的です。


それが2020年、2021年と好調だったことで、欲をかいて2022年1月の分割に合わせて20%にまで増やしてしまいました。

ポートフォリオ202201
※15%程度の割当に見えますが、評価損益と0ドルまで耐えられるように資金を考慮すると20%の3,000万円を超えます。


定期的に吹っ飛ぶ可能性のある戦略なので、資金配分は特に厳密にすべきでした。


こうなった原因の一つに株式に追加投資する戦略がないことがあると思います。

株式の戦略の中心は株価指数CFD積立とトライオートETFなんですが、どちらも気軽に追加投資できません。

    【株式を対象とする戦略】
  • 株価指数CFD積立:定期積立
  • トライオートETF:追加投資のタイミングが限られる

2022年1月の資金配分を見ると、株式投資への割当が少なく、他に選択肢が無かったことがトライオートETFに追加投資することになった原因の一つだと思っています。

【解決策】
「株に追加投資したい」と思った時に追加できるように、相場観を取り入れたトラリピCFD戦略を運用するつもりです。

これで無理矢理トライオートETFを資金追加することはなくなると思います。




④キャッシュフローが止まってしまった

キャッシュフローを生まない40ドル以下でいつまでも停滞していることも問題です。

今年の春以降は20ドル~40ドル程度で推移していますが、これが分割しておらず40ドル~80ドルで推移していれば、大きな含み損を抱えながらも毎月40万円~80万円程度の利益が出ていたと思われます。
(分割が行われず、下落して80ドルになった後に追加投資していたという都合の良い仮定)


大きな含み損を抱えつつも利益が積み重なっているのなら、トラリピと同じなので、それほど問題には感じなかったと思います。

【解決策】
TQQQ戦略に集中するのではなく、FAS戦略と分散させる予定です。
これなら片方が利益を生まなくなっても、もう片方がフォロー出来ます。

爆発力は落ちますが、安定性が高くなります。

また、もしTQQQの新規稼働の制限が解除された場合は40$以下のレンジでもキャッシュフローを生むように設定を修正するつもりです。




解決策の補足

わたしと同じにするのが最善とは限りません。

例えばわたしはトライオートETFの資金配分を10%にしましたが、同じ割合にする必要はないと思います。

    【例】
  • セミリタイアを目指している最中:リスクを取っても大きな利益が欲しいので割合を30%に増やす
  • 投資額が500万円程度:仮に早期に繰上償還になっても労働で取り返せるので割合を20%に増やす

などなど、状況にあわせて変更するべきです。


わたしもセミリタイアを目指している最中なら30%程度は割り当てていたと思います。




今後のTQQQの値動きによる対応

今後のTQQQの値動きによる対応です。
特に真新しいことはなく方針の確認になります。


株が急落(クラッシュ)せずに繰上償還されないケース

これは難しいことはないですね。
現状維持で回復するまで放置です。



株が急落(クラッシュ)するも繰上償還されないケース

これも基本的に一緒ですね。
回復するまでに相当時間がかかりそうですが、放置です。


ただし、株が急落(クラッシュ)した場合は買いのチャンスでもあるので、TQQQ戦略とFAS戦略に追加投資する予定です。

TQQQは新規稼働が制限されていますが、利用しない120-160$の自動売買の設定値を変更し、40$以下でも売買されるようにしてから追加投資します。

【TQQQ戦略とFAS戦略のパラメータ変更】0-40ドルでも回転させる方法


【クラッシュの判断】
サーキットブレーカー(S&P500が急落した場合に一定の時間取引が停止になる)の発動が目安と考えています。
(サーキットブレーカーはナスダック100ではなくS&P500が判定基準ですが、米株市場そのもの急落サインとして利用)




株が急落(クラッシュ)せずに繰上償還されるケース

このケースではTQQQが無くなります。

トライオートETFに割り当てた資金が殆どなくなりますが、FASに突っ込むのは急落後の回復局面か、利下げが始まり株が回復基調になってからの予定です。

また、FASに集中投資するとTQQQと同じことになるので、もう一つくらいレバ指数で戦略を組みたいと考えています。(QQQ戦略でもいいけど、もう少しリスクを取りたい)


まあ、暴落せずに繰上償還になる可能性は低いと思いますが一応(^_^;)



株が急落(クラッシュ)して繰上償還される

このケースもTQQQが無くなります。
FASが償還されていなければ、トライオートETFに割り当てる資金の半分をFAS戦略に投入します。

並行してFAS戦略以外に投資するレバ戦略を考えるつもりです。



併合された場合

2口⇒1口などに併合された場合です。
この場合、口数が半分になる代わりにレートが2倍になります。

つまり、40ドルのポジション×2が80ドルのポジション×1になるわけです。

この場合も特に対応はないです。


追加投資はするかもしれませんが、既存のポジションについては決済されるまで放置します。

保有ポジションのレートは2倍になりますが、そもそもレートが2倍になるので、決済までにかかる期間は併合の有無では変わらないはずです。




【まとめ】トライオートETFの基本方針と今後の対応

▶TQQQの繰上償還
  • 償還されなければ放置
  • 株がクラッシュ(急落)すれば追加投資
  • 償還があってもトライオートETFの運用は続ける

トライオートETFの基本方針と今後の対応を確認しました。

たとえTQQQが繰上償還されたとしてもトライオートETFの運用は続けます(^^♪


以上、トライオートETF戦略の方針確認と今後の対応……でした!!



トライオートETFは引き続き主力の一つになります



LINEで更新通知を受け取る▼




Instagramでも情報を発信中▼


Twitterでも情報を発信中▼