
円安シフトでメッチャ含み益が出ているけど、解除しちゃダメなの?
クロス円の売りトラリピとの相殺は?
円安シフトを解除するタイミングを教えて!!
こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪
どうも32歳でセミリタイアした鈴(@semiritaia_suzu)です!!
鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略では歴史的円安を警戒して円安シフトを仕掛けています。
▼円安シフト
この円安シフトについて、凄まじい含み益が出ていることから、利確したいという声がたくさん届いています。
そこで、今回は円安シフトの解除タイミングの解説です(^^♪
基本的には当初の解除条件を満たすまでは継続なんですが、状況によっては利確しても構わないと思います。
【基本】アメリカの利上げが終了するか日本の利上げが開始したら
これが円安シフトの基本の解除条件です。
- アメリカの利上げが終了する
- 日本の利上げが開始する
なぜ円安シフトを仕掛けたかと言うと、世界が金融引き締めに入っているのに日本は金融緩和を続けているからです。
日本だけが独自路線で通貨安になる金融政策を続けていることから、歴史的な円安を警戒したわけです。
そのため、『世界が金融引き締めに入っているのに、日本は金融緩和を続けている』という背景が変わらない限りは、円安が怖いので円安シフトは外せません。
そもそも円安シフトは利益を狙った仕掛けではなく、円安によるロスカットを防ぐための仕組みです。
そのため、円安シフトは『利確』ではなく、『解除』なわけです。
ロスカットさえ防げれば、円安がひと段落して相場が戻る時にクロス円の売りトラリピにより大量決済が狙えます。
……いやまあ、本音ではもちろん、円安シフトする解除する時にがっつり利益も得たいですけどね(^_^;)
米ドル/円を高値で利確
↓
その後、円高になりクロス円の売りトラリピが爆益
が理想です!!
【例外】リスク許容度を超えた人は相殺しよう
円安シフトの解除タイミングを解説しましたが、例外として相殺した方がいい場合もあります。
それはリスク許容度を超えてしまっている人です。
リスクとは不確実性のことなので、損失のことだけではなく利益もリスクとなります。
つまり、リスク許容度とは含み損に対してだけではなく、含み益にも同じことが言えるのです。
- ロスカットされないか気になって、夜も眠れない
- 利確タイミングが気になって、夜も眠れない
これって本質的には同じことなんですよね(^_^;)
こういう状態の人は無理に円安シフトを続けても精神に悪いので、解除してしまっていいと思います。
ただし、円安シフトだけ解除して、クロス円の売りトラリピを続けているとこの先さらに円安が進んだ場合にロスカットの危険があります。
そこで、円安シフトとクロス円の売りトラリピを相殺することで解除します。
ただ、全て解除してしまうのは勿体ないので、リスク許容度に合わせて部分的に解除するのがオススメです。
例えばわたしの場合、以下の割当てで円安シフトを仕掛けています。
- 加ドル/円:25万通貨
- ユーロ/円:30万通貨
- NZドル/円:25万通貨
- 豪ドル/円:30万通貨
- 合計:110万通貨
そこで、例えばNZドル/円から撤退する場合は、NZドル/円のポジションを全て損切りすると同時に米ドル/円を25万通貨決済します。
こうすれば、NZドル/円はなくなり、円安シフトのポジションは110万通貨から85万通貨になります。
これでもまだ、含み益が多すぎて冷静でいられない場合は加ドル/円や豪ドル/円も同じ要領で相殺していきましょう。
▼一部のトラリピだけ取り消せる

トラリピ管理表から一部の注文だけ取り消し&決済ができます。
注文単位(わたしなら1.1万通貨)なので、ピッタリにはできないかもしれませんが、おおよそでいいと思います。
もちろん、全てのポジションではなく、豪ドル/円の一部のポジションだけ相殺とかでもOKです。
それから相殺する通貨ペアの優先順位ですが、個人的にはユーロ/円は最後でいいと思います。
理由としてはEU(ユーロ)も物価は上がっているんですが、日本と一緒で賃金はあまり上がってないんですよね。
アメリカとかは賃金も一緒に上がっているので、経済が成長するために必要なインフレって感じなんですが、EUは地域にもよりますが、エネルギーを中心に輸入品のコストが上がってインフレしている印象です。
そうなると、アメリカのように大きく利上げするのは難しく、ユーロ/円の上昇余地は少ないんじゃないかと考えています。
わたしならNZドル/円⇒加ドル/円or豪ドル/円⇒ユーロ/円という順序で相殺すると思います。
また、あわせて豪ドル/米ドルも相殺したい場合は、円安シフトとは関係ないのでクロス円の範囲でやりましょう。
- 米ドル/円25万通貨:NZドル/円+豪ドル/米ドル
- 米ドル/円50万通貨:NZドル/円+加ドル/円+豪ドル/米ドル
- 米ドル/円80万通貨:NZドル/円+加ドル/円+豪ドル/円+豪ドル/米ドル
おまけ:仕掛け過ぎている分を解除する
どうしても利確したい人にちょっとしたおまけです。
実は円安シフトでは円を売り過ぎています。
よくよく考えれば気づくんですが、『米ドル/円:30万通貨』と『豪ドル/円:30万通貨』は同じ価値ではありません。
通貨ペア | 平均価格 | 数量 | 金額 |
EUR/JPY | 135.00円 | 30万通貨 | 40,500,000円 |
AUD/JPY | 95.00円 | 30万通貨 | 28,500,000円 |
NZD/JPY | 82.50円 | 25万通貨 | 20,625,000円 |
CAD/JPY | 107.50円 | 25万通貨 | 26,875,000円 |
合計 | - | 110万通貨 | 116,500,000円 |
USD/JPY | 128.339円 | 110万通貨 | 141,172,900円 |
130円の米ドル/円と100円の豪ドル/円では同じ1万通貨でも価値が違うわけです。
分かりやすさを優先して数量を揃えましたが、保有しすぎている米ドル/円を利確してしまうのはありです。
-
【保有金額の差】
- クロス円の売り:116,500,000円
- 米ドル/円の買い:141,172,900円
- 差分:24,672,900円
24,672,900円÷128.339円≒192,000通貨
ということで、わたしの場合は約19万2千通貨を利確しても円安による変動を抑えられます。
実践する場合は、人によって平均価格が異なるので、自分の実績で計算してください。
▼米ドル/円の平均価格
クロス円の売りについては、現在の平均価格ではなくレンジ上限まで上昇した際の平均レートで考えてください。
例えばEUR/JPYで120円~150円までポジションを持つなら、135円が平均と言った感じです。
実行する際、厳密にやるなら平均単価が変わらないように決済する必要がありますが、高値のポジションから利確していって問題ないと思います。
・2022年8月7日追記
余剰分の約20万通貨に対し、1998年8月に記録した高値が147円台だったので、それより下に0.5円刻み(138.5円~147.0円)で決済注文を入れました。
①余剰分を取り消し
②ポジション一覧から一つ一つ注文を入れる
③指値注文
④全てのポジションに注文を入力
▼トラリピ以外の注文一覧はこんな感じ
19.8万通貨と19.2万通貨より若干多めですが、完全に相殺する必要もないので、まあいいでしょう(^^ゞ
また、米ドル/円が140円まで行かない可能性も当然あるので、無難にもっと早く決済してもいいと思います。
決済注文を入れたのは余剰分だけです。
残りの約90万通貨はホールドしたままになっています。
【まとめ】円安シフトの解除
- 基本:アメリカの利上げが終了するか日本の利上げが開始したら
- 例外:リスク許容度を超えた人は相殺しよう
- おまけ:仕掛け過ぎている分を解除する
わたしは基本の解除条件を満たすまで円安シフトを続けるつもりですが、余剰分に関しては早めに利確するのもありです。
また、投資は0か100かではないので、自分のリスク許容度に合わせて相殺する数量を調整する選択肢も検討してみてください(^^♪
以上、【円安シフトの解除】基本は継続だけど、リスク許容度を超えた人は相殺しよう!!……でした!!
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本日でサラリーマン終了です(*^^*)
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) August 30, 2018
しっかりと挨拶回りをしてきます!!
ただ、最後の最後まで全く実感がわかないですね(^-^ゞ pic.twitter.com/NCotpuDwGe