
・インヴァスト証券がTQQQの取り扱いを完全に停止する可能性
— 鈴@書籍プレゼント中 (@semiritaia_suzu) July 18, 2021
将来的にはあり得ますが、トライオートETFは売り上げの大半がTQQQのはずなので、すぐには無理でしょう(^_^;)
取り扱い廃止を決定し…
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ナスダック100トリプル(TQQQ)の運用に制限が掛かることを受け、「このままインヴァスト証券がナスダック100トリプルから完全に撤退してしまうのでは?」という疑問を持った人もいるようです。
そこで、わたしなりにインヴァスト証券がナスダック100トリプルから完全に撤退する可能性を考えてみたので、参考にしてください(#^.^#)
- インヴァスト証券はTQQQから撤退したくない
- 完全撤退には売れ筋商品の開発が必須
- 環境の変化で撤退を余儀なくされる可能性はある
- ポジションを強制決済する可能性は非常に低い
なぜこう考えるのか理由を解説していきます。
※普段はナスダック100トリプルと表記しているのですが、今回は何度も出てくると長いので、略語のTQQQと表記します。
ナスダック100トリプルの発注制限を受けて、既存の利用者が7/31までにやっておくことについては以下の記事をどうぞ( ^^) _旦~~
▼7/31までにやっておくこと
わたしはインヴァスト証券とはASPや広告代理店を通しての付き合いとなるので、内部の情報を知っているわけではありません。
そのため、公式サイトやネットの情報から読み取れる個人の見解です。
実際のところはインヴァスト証券の人ではないわたしには分からないので、鵜呑みにせず参考程度にしてください!!
2.インヴァスト証券におけるTQQQの立ち位置
3.インヴァスト証券が考えているシナリオは?
4.インヴァスト証券が完全にTQQQの取り扱いを廃止する場合の手順とは?
5.インヴァスト証券のTQQQ完全撤退に関するQ&A
6.インヴァスト証券がTQQQから完全撤退しても慌てないために
1.なぜTQQQに制限が掛かった?
以下がインヴァスト証券から公式に出されたお知らせです。
重要なのはここです。
米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントをめぐる巨額の損失問題により、世界的な金融機関のリスク管理の引締めが行われており、弊社においても証拠金の積増しの影響が発生しております。
世界的な金融機関のリスク管理の引き締めと言うことで、日本でも金融庁がまだ(案)の状況ですが、規制の準備を始めています。
引用先:金融庁
こういった世界的な流れを受けて、インヴァスト証券がカバー取引先に預け入れる証拠金も増えたということです。
FX会社や証券会社が利用者が行った取引量と同じ取引量を銀行や証券会社に行うことを指しています。

例えばわたしがTQQQをインヴァスト証券で1口買うと、そのタイミングでインヴァスト証券もカバー先(金融機関向けの市場)でTQQQを1口買っているわけです。
こうすることで、利用者がいくら損失を出そうがインヴァスト証券はノーダメージでいられます。
この際、わたし達がインヴァスト証券に証拠金を預けるようにインヴァスト証券もカバー先に証拠金を預けています。
今回はこの「インヴァスト証券がカバー先に預ける証拠金」が増額されたとのことです。
今までカバー先は「TQQQを1口保有するなら2千円預けてくれればいいよー」と言っていたのが、「やっぱりTQQQ1口に対して3倍の6千円預けて!!」と条件を変えてきました。
インヴァスト証券は利用者が保有している分のTQQQの証拠金を預ける必要があるので、「今までは10億円預けていれば良かったのにいきなり30億円必要になった」みたいな状況になったわけです。
(正確な金額や倍率は知りません)
現在も取引を続けられていることから、即座に運営資金が足りなくなる事態ではなかったようですが、
- このままTQQQの注文が増え続けると運営資金が足りなくなる
- システムへの投資など他に必要な資金が圧迫される
などの懸念があるのでしょう。
ここまでを聞くと、「じゃあ、利用者に求める証拠金を上げてそのお金をカバー先に預ければいいんじゃない」と思うかもしれませんが、それは出来ません。
FX会社や証券会社は投資家保護の観点から信託保全が義務付けられており、顧客から預かった資産は自己資本は区分して、外部の金融機関に預ける必要があります。
つまり、利用者が預ける資金を増やしてもインヴァスト証券はそれを使うことができないわけです。
まあ、信託保全のおかげでFX会社や証券会社が倒産してもわたし達の資産は帰ってくるわけですが……
2.インヴァスト証券におけるTQQQの立ち位置
ここまでの説明を聞くと多くの資金を拘束されるようになったTQQQはお荷物のように思えますが、インヴァスト証券での立ち位置は全く違うはずです。
以下は人気順で並べた自動売買セレクトです。
上位3つをTQQQ(ナスダック100トリプル)のロジックが占めています。
つまり、トライオートETFにとってTQQQは売れ筋商品なのです。
トライオートETFは手数料を主な収入源にしています。
銀行で手数料目当てに顧客の株や投資信託を不必要に売買させることが問題になったりしていますが、トライオートETFはそんなことをしなくても、一度稼働させれば自動で売買して永遠に手数料を落とし続けてくれる夢のようなチャリンチャリンビジネスです。
しかもTQQQはナスダック100の3倍上下する仕様上、取引が頻繁に行われることになります。
つまり、トライオートETFと激しく上下に乱高下して頻繁に取引が行われるTQQQはわたし達利用者の利益だけではなく、インヴァスト証券の収益面で見ても相性抜群なのです。
そのため予想でしかないですが、トライオートETFの収益の8割くらいはTQQQなんじゃないかとわたしは睨んでいます。
まあ、8割は言い過ぎかもしれませんが、それでもTQQQはトライオートETFの収益の大半を稼ぎ出す無くてはならない存在のはずです。
3.インヴァスト証券が考えているシナリオは?
TQQQがトライオートETFの売れ筋商品であることは分かったと思います。
ただし、カバー先に預ける証拠金が増えた以上、今までのペースでTQQQの取引量を増やすことはできないですし、増やせたとしても他に使える資金が圧迫されてしまいます。
そこでインヴァスト証券がどういうシナリオ考えているのか考察してみました。
【神頼み】カバー先の証拠金が下がる
これが理想です。
ただ、この証拠金はカバー先の金融機関が決めることなので、インヴァスト証券ではどうすることもできません。
しかも金融庁も引き締めを図っています。
自分がコントロールできない領域に期待するのは対策とは言えないので、「もしそうなったらラッキー」くらいの感じで、当てにしてはいないでしょう。
【効果は限定的】利用者の証拠金を上げる
カバー先ではなく私たち利用者の証拠金を上げる方法です。
先ほど説明した信託保全があるので、利用者の証拠金を増やしてもカバー先に預けることはできませんが、証拠金を増やし、取引のレバレッジを下がれば取引量は少なくなります。
ただ、これも決定打とは言い難いんですよね……
というのもTQQQは激しく振動する性質上、元々ハイレバレッジで運用するのが難しい銘柄です。
ちなみに現在、人気No1のわたしの設定ですが、なんとレバレッジ1倍相当です。
つまり、証拠金が上がっても取引量にはそれほど変化がありません。
(証拠金が増えるので、ちょっとは減りますが……)
効果はあるけど、決定的ではないと言った感じです(^_^;)
【必須】TQQQ以外の売れ筋商品を開発する
カバー先の証拠金が高くなったのはリスクの高いレバレッジ型の銘柄だけです。
そのため、それ以外の商品で収益化できれば何の問題もありません。
トライオートETFにはレバレッジ銘柄以外にも日経225やS&P500、ナスダック100などたくさんの銘柄が存在しています。
TQQQ以外に目玉となる商品ができれば、インヴァスト証券の経営面でも安定するでしょう。
既存の利用者からTQQQで手数料収入を得られている間に、新たな売れ筋商品を開発するのがインヴァスト証券のメインシナリオだとわたしは考えます。
【現実的】TQQQの証拠金を上げる&TQQQ以外の売れ筋商品と併用する
TQQQ以外の売れ筋商品が完成し、収益化できたとしてもトライオートETFと相性抜群のTQQQ以上に収益を上げるのは難しいでしょう。
恐らくインヴァスト証券もそれは分かっているので、TQQQの復活を諦めていないはずです。
その根拠としてTQQQと同じく証拠金が増えたレバレッジ銘柄に制限を掛けていないことが上げられます。
将来的にレバレッジ銘柄から撤退するのなら、TQQQ以外も同じく新規発注を禁止してしまえばいいのに制限を掛けていない時点で、可能ならTQQQを復活させたいという想いが見て取れます。
なので現実的には、
- レバレッジ銘柄の証拠金を上げる
- レバレッジ銘柄以外に売れ筋商品を開発する
この2つを実施することで、トライオートETFにおけるTQQQ取引量の割合を落とします。
取引全体におけるTQQQの割合を落とし、運営を妨げないレベルまで証拠金を少なくできれば、TQQQを復活させることが可能です。
……条件は厳しいですが、TQQQの売り上げを失うのは痛すぎるはずなので、ギリギリまで復活の可能性を探ると思います。
4.インヴァスト証券が完全にTQQQの取り扱いを廃止する場合の手順とは?
前提としてインヴァスト証券としては大きな収入源となっているTQQQの取り扱いを続けたいはずです。
TQQQ以外のレバレッジ銘柄の新規稼働を取りやめない時点で、復活の意志があることは確実です。
ただし、カバー先の証拠金が今のままでは、これまで通り提供を続けるのは難しいですし、金融庁が引き締めに掛かっているので、さらに規制が強まるリスクもあります。
そこで、本意ではなくてもTQQQからの完全撤退が避けられない状況になった場合は、緩やかに廃止していくんじゃないかと思います。
実際、TQQQのポジションを穏やかに無くしていくのは簡単なんですよ。
なぜって、TQQQは長期的に上昇傾向だから。
▼TQQQのチャート
TQQQは決済された後、新規ポジションは持たないという制限を掛ければポジションを保有している人はすぐにいなくなります。
(売りポジションは分からないけど、絶対数が少ない)
実際の廃止の手順としては、
- 新規発注の停止←済み
- レート・数量の変更を禁止
- 決済後に新規ポジションは持たない
こんな感じなら、穏便にフェードアウトできます。
今回の件を受けて、TQQQが強制決済される心配をしている人もいるようですが、少し待てば簡単に保有ポジションを無くせるので、信用を失ってまで強制決済するメリットはインヴァスト証券には無いと思います。
あくまでわたしの予想ですが、きっかけとして丁度良さそうな分割のタイミングで新規のポジションを持てなくして、フェードアウトしていくのが自然かなと思っています。
- 前回:2021年1月
- 前々回:2018年5月
ただし、これはあくまでわたしが予想するインヴァスト証券側の事情です。
金融庁が規制を強めてインヴァスト証券の思惑は関係なく、強制決済になるシナリオもあり得ます。
日本ですし、流石に「顧客に損失が出ようと今すぐ強制決済させろ」という主旨の規制にはならないと思うんですが、絶対にないとは言い切れません。
(直ぐは無いにしても猶予が数ヶ月程度というのはあり得ます)
ちなみにIG証券の取り扱い廃止は早かったですが、あれは国の規制ではなくIG証券の判断です。
ホント海外発の証券会社って感じで、判断が早いですね(^_^;)
そもそも金融庁は「これから引き締めに入りますよ」って規制案を出している段階なので、現時点ではまだ規制はされていませんしね。
TQQQを運用するなら上記のシナリオに沿わず、いきなり強制決済されるリスクがあることを認識した上で利用する必要があります。
5.インヴァスト証券のTQQQ完全撤退に関するQ&A
QAですが、これもわたしの予想です。
インヴァスト証券に確認が取れていないというか、インヴァスト証券も現時点では検討中の内容でしょうから参考程度で(^^ゞ
Q.すぐにTQQQが廃止される可能性は?
A.売上の大半を占めるTQQQがすぐに廃止される可能性は非常に低いと思います。
今、TQQQの売り上げが無くなったら、人件費やシステムの維持費でトライオートETFは赤字になるはずです。
仮に廃止したくても廃止できないというのが、正直なところかと。
そのため、TQQQが無くても運営できる状態になるか、金融庁の規制などで強制させられなければ、しばらくは制限付きで運用が続けられると思います。
Q.強制決済はあり得るの?
A.可能性は非常に低いと思います。
上昇傾向のTQQQでは新規ポジションを取らないようにするだけで、大抵のポジションはなくなります。
非常に簡単にポジションを無くせるので、継続性が重要な自動売買において、致命的に信用を失う強制決済をやるメリットがインヴァスト証券にはないと思います。
ちなみに大暴落があれば回復まで時間が掛かりますが、レートが下がれば証拠金は少なくなるので、それはそれで無理して決済する理由が無くなると思います。
外部リンク:トライオートETFの証拠金
6.インヴァスト証券がTQQQから完全撤退しても慌てないために
普段から「会社に依存せずに自立しましょう」と言っていますが、それはインヴァスト証券に関しても同じです。
すぐに完全撤退となる可能性は低いと思いますが、不労所得をトライオートETFに依存しているなら、自立からは程遠くインヴァスト証券に生活を握られているのも同然です。
例えば今回の発表はびっくりしたでしょうが、このニュースを見て「トライオートETFがダメになったら鈴のセミリタイア生活は終わりだな」と考えた人はいないと思います。
わたしはトライオートETFがダメでもトラリピで不労所得を受け取ることができます。
いざとなったら資産形成向けの株価指数CFD積立や仮想通貨積立を取り崩すこともできます。
▼株価指数CFD積立

- 実現損益:+4,526,116円
- 評価損益:+2,285,390円
- 合計損益:+6,854,235円
▼仮想通貨積立

- 実現損益:+2,116,833円
- 評価損益:+4,646,469円
- 合計損益:+6,763,302円
▼「あービットコイン買っとけばよかった」と後悔しているあなたがやるべきたった一つのこと
そもそもわたしは”セミ”リタイアのため、労働所得もあるんです。
トライオートETFが無くなっても今の生活を続けることができます。
今回のことで痛感したと思いますが、資産形成のフェーズならともかく、セミリタイアするなら必ず複数の収入源を持ちましょう。
わたしも日々の不労所得はこのトライオートETF(株)だけでなく、トラリピ(FX)と優待FX(株&FX)にも分散させています。
※優待FXはまだ始めたばかりで不労所得としては頼りないですが(^^ゞ
▼トラリピ自分年金作り
▼株主優待×FX自動売買でセミリタイア戦略
TQQQを継続運用する方法も大切ですがセミリタイアを目指すなら、そもそも一つの手法、一つの銘柄に依存しないように心がけてください。
今回は質問箱の回答がやたら拡散されたので、記事に起こしてみました(^^ゞ
以上、インヴァスト証券が完全にTQQQの取り扱いを廃止する可能性は?【※個人の見解です】……でした。
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本日でサラリーマン終了です(*^^*)
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) August 30, 2018
しっかりと挨拶回りをしてきます!!
ただ、最後の最後まで全く実感がわかないですね(^-^ゞ pic.twitter.com/NCotpuDwGe