自分年金作り×円安シフトの考え方

これから自分年金作りを始める場合は円安シフトは不要ってことだけど、どうして?
以前から運用していた人はどうなの?
円安シフトを仕掛ける条件を教えて!!


こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪

▶自分年金作り×円安シフト
  • これから自分年金作りを始める:不要
  • 0.8円間隔版を発注し、積み立てを続ける:不要
  • いきなりワイドレンジ戦略を完成させる:仕掛けても良い
  • 8通貨ペア版で以前から運用:仕掛け済み
  • 損切りして旧設定から新設定にする:対応で分岐


どうも32歳でセミリタイアした鈴(@semiritaia_suzu)です!!

鈴のトラリピ設定_ワイドレンジ戦略では歴史的円安を警戒して円安シフトを仕掛けています。

円安シフト


自分年金作りについては円安シフトは不要と考え、わたし自身も仕掛けていません(^_^;)

ただし、条件次第では仕掛けた方がいいケースもあるので、記事にまとめました。

この記事を読めば自分が円安シフトを仕掛けるべきかどうか判断できます

・2022年6月14日追記
『ケースC.いきなりワイドレンジ戦略を完成させる』を【必要】⇒【仕掛けても良い】に変更しました。

今から円安シフトを仕掛けると、逆に円高になった場合に大きな含み損を抱えることになります。
自分でシミュレーションしてリスクを明確にできる人以外は仕掛けない方が無難です。


\今なら書籍&限定レポートが貰えます(^^♪/
マネースクエア





自分年金に円安シフトがいらない根拠

自分年金作りに円安シフトがいらない根拠を解説していきます(^^♪

自分年金作り

▶円安シフトがいらない根拠
  1. 全てのポジションを持たないから
  2. クロス円は後半に回しているから
  3. 徐々に注文間隔を狭めていくから

根拠1.全てのポジションを持たないから

例えば現在、豪ドル/円は既に円安が進んでいるため、95円程度で推移してます。

▼豪ドル/円のチャート
豪ドル/円のチャート

そのため、仮にレンジ端の110円まで上昇しても80円⇒95円まで上昇した時と同じ15円分の含み損(95円⇒110円)しか発生しません。

わたしを含め以前から運用していた人が、現在抱えている含み損と同じなので、許容できる範囲でしょう。


根拠2.クロス円は後半に回しているから

▶自分年金作りの順番
  1. AUD/NZD:20万円時点
  2. EUR/GBP:40万円時点
  3. NZD/USD:60万円時点
  4. CAD/JPY:90万円時点
  5. USD/CAD:120万円時点
  6. EUR/JPY:150万円時点
  7. AUD/JPY:180万円時点

クロス円が3通貨ペアと影響が大きい上に現在の環境が不向きなのは理解しているので、クロス円は後半に回しています。

毎月3万円ずつ積み立ててもクロス円が登場するのは1年以上先ですし、1通貨ペア仕掛けた程度ならバランスがいいくらいでしょう。

2通貨ペア、3通貨ペアと仕掛けられるのは数年後なので、円高になるとまでは言いませんが、少なくとも円安は落ち着いていると考えています。


根拠3.徐々に注文間隔を狭めていくから

0.8円間隔で仕掛けたら終わりではありません。

その後は0.4円間隔⇒0.2円間隔と設定を追加していくことになります。

そうなれば「根拠1」、「根拠2」と一緒です。

最初に仕掛けた0.8円間隔は円安のダメージが大きいかもしれませんが、0.4円間隔分、0.2円間隔分と後仕掛ける設定ほど、抱える含み損が少なくなります。



自分年金×円安シフトのケーススタディ

円安シフトがいらない根拠を解説しましたが、逆に言うとその根拠1~3が崩れた場合は円安シフトが必要になります。

円安シフトの必要性の有無をケースごとにまとめてみました。

A.これから自分年金作りを始める:不要

▶円安シフトがいらない根拠
  1. 全てのポジションを持たないから:◯
  2. クロス円は後半に回しているから:◯
  3. 徐々に注文間隔を狭めていくから:◯

根拠1~3が全て当てはまります。

クロス円を仕掛ける頃には円安は落ち着いていると考えられますし、中心値付近のポジションは持たないので、殆ど含み損は抱えないと思います。


B.0.8円間隔版を発注し、積み立てを続ける:不要

▶円安シフトがいらない根拠
  1. 全てのポジションを持たないから:◯
  2. クロス円は後半に回しているから:◯
  3. 徐々に注文間隔を狭めていくから:◯

根拠1~3が全て当てはまります。

最初に仕掛けた0.8円間隔は円安の影響が大きいかもしれませんが、後から仕掛ける0.4円間隔分、0.2円間隔分に関しては殆ど含み損を抱えないでしょう。

積み立てを止めない限りは問題ないと思います。


C.いきなりワイドレンジ戦略を完成させる:仕掛けても良い

▶円安シフトがいらない根拠
  1. 全てのポジションを持たないから:◯
  2. クロス円は後半に回しているから:✖
  3. 徐々に注文間隔を狭めていくから:✖

根拠1のみ当てはまります。

完成形が0.1円間隔ではなく、0.2円間隔や0.4円間隔だとしても今後の拡張がないので、円安の影響をそれなりに受けます。

米ドル/円=150円程度の円安ならロスカットしないはずなので基本的には不要ですが、円安シフトを仕掛けておけば、米ドル/円=180円時代などの万が一を心配しなくて済みます。


ただ、今から円安シフトを仕掛けると、逆に円高になった場合に大きな含み損を抱えることになるので、自分でシミュレーションすることが必須です。

リスクシミュレーション



未経験者にはかなり難易度が高いので、気概のある人のみ挑戦してください。

大きな流れとしては円安傾向とは言え、ある程度は揉む可能性もあるので、慌てて仕掛けずに理解できたら程度の気持ちでいいと思います。


また、もし仕掛ける場合は中心値付近のポジションは保有していないので、数量を調整して仕掛けましょう。

例えば、0.1円間隔の加ドル/円に仕掛ける場合、本来なら25万通貨の米ドル/円を買います。
(加ドル/円:95円~120円の25万通貨分)

しかし、2022年6月現在は105円程度で推移しているので、円安方向である105円~120円分、つまり15万通貨の米ドル/円を買えば、円安の影響を相殺できるわけです。


D.8通貨ペア版で以前から運用:仕掛け済み

2022年4月以前の設定は半数がクロス円と非常に円安に弱いので、円安シフトが必要です。

仕掛け済みの認識です。


E.損切りして旧設定から新設定にする:対応で分岐

NZD/JPYとAUD/USDを損切りして、USD/CADを追加した場合です。

わたしとは違う対応ですが、やっている人も多いようなので、紹介しておきます。

NZドル/円と豪ドル/米ドルの撤退方法



この場合はその後の方針によって、円安シフトの必要性が変わります。

  • 積み立てを続ける:不要(ケースBと一緒)
  • 積み立てを続けない:仕掛けても良い(ケースCと一緒)


【番外】想定した値動きを大きく上回った場合

米ドル/円=150円の円安なら恐らくこのケーススタディ通りの結果になると思います。

ただ、米ドル/円=180円の円安になった場合は不要としたケースであっても円安シフト無しでは耐えられないケースが出て来るはずです。

その場合はレンジを突き抜けた際の最後の手段である『両建てにして評価損益を固定する』で凌ぐことになります。

トラリピがレンジを突き抜けた時の3つの対応



ケーススタディのまとめ

ケースごとに解説しましたが、これはあくまでわたしの考えです。

厳密にやる必要はなくて、円安が心配なら円安シフトを仕掛けてもいいと思います。


例えば『ケースA.これから自分年金作りを始める』の場合はクロス円の設定は後半なので不安になることはないでしょうが、『ケースB.0.8円間隔版を発注し、積み立てを続ける』の場合は一通りクロス円の設定を仕掛けているので、不安になることもあるでしょう。


そういった場合は円安シフトを半分だけ仕掛けるとか、自分の不安が解消されるように工夫してください。

シミュレーションツールを使えばレートが変動した時にどういう口座状況になるのか分かります。

リスクシミュレーション



シミュレーションは面倒ですが、専門知識が必要なわけではなく根気の問題ないので、納得いくまでひたすら手を動かしてください(^_^;)

【参考】円安シフトを仕掛けるレート
相場観を持ち込まないワイドレンジ戦略では現在レートより上に仕掛けるのが円安シフトの基本です。

ただ、もう少し安値で米ドル/円を持ちたいという人が多いと思います。
そんな人向けに相場観を持ち込んだナローレンジ戦略で考えていることを紹介しておきます。

現在、ナローレンジ戦略では2002年1月に記録した135.22円の少し下で米ドル/円の一部を利確して、130円~134円に買いトラップを仕掛け直すことを計画しています。

もちろん、揉まずにそのまま136円、137円と上昇してしまう可能性もあります。 
過去にも「一旦は下がると思って買うのを待ってたら、上がっちゃったー」ってパターンも結構あるので、参考程度にしてください。




【まとめ】自分年金作り×円安シフトの考え方

▶自分年金作り×円安シフト
  • これから自分年金作りを始める:不要
  • 0.8円間隔版を発注し、積み立てを続ける:不要
  • いきなりワイドレンジ戦略を完成させる:仕掛けても良い
  • 8通貨ペア版で以前から運用:仕掛け済み
  • 損切りして旧設定から新設定にする:対応で分岐


わたしは毎月3万円の積み立てで自分年金作りを構築しているので、円安シフトは仕掛けていません。

ただ、まとめて仕掛けた場合など人によって状況が異なるので、自分に合った対応をしてください(^^♪


以上、【自分年金作り×円安シフト】必要なケースと不要なケースを解説!!……でした!!


円安シフト



円安シフトのご利用は慎重に



\今なら書籍&限定レポートが貰えます(^^♪/
マネースクエア


LINEで更新通知を受け取る▼



Instagramでも情報を発信中▼


Twitterでも情報を発信中▼