
トラリピが儲かるのは分かったけど、運営元のマネースクエアはどうやって儲けてるの?
利用者の損失がFX会社の利益になるなんて話も聞いたことあるけどホント?
教えて!!
こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪
- トラリピ提供側は利用者の損益に関係なく利益を上げられる
- 運用を始めたら永続的に手数料がチャリンチャリン
- 利用者が儲けるとトラリピ提供側の利益も増える協力関係
- トラリピ提供側は為替リスクゼロ
どうも鈴(@semiritaia_suzu)です!!
わたしは約1億円で『広いレンジに仕掛ける初心者向けのワイドレンジ戦略』と『狭いレンジに仕掛ける中級者向けのナローレンジ戦略』の2種類のトラリピを運用しています(^^♪
わたしの戦略を真似している人も同じ利益を得られており、トラリピでは一発逆転は難しくともコツコツ利益を積み重ねることができています。
今回はそんなトラリピを利用者側ではなく、提供元のマネースクエア側から考察してみました(#^.^#)
この記事を読めば、利用者が儲けることがマネースクエアの利益に繋がることが分かり、『マネースクエアに利用されてやろう』という気持ちになると思います。
FXのビジネスモデル
まずトラリピの前提となるFXのビジネスモデルを解説します。
- 利用者の注文に利ザヤを上乗せして取引
- 同時に注文が入ればスプレッドが丸儲け
FX会社では基本的に利用者から注文を受け取ると、インターバンク(金融業者向けの市場)に注文を流します。
注文を受けたままでいると、FX会社が為替リスクを負ってしまうので、リスクをヘッジするわけですね。
これをカバー取引といいます。
例えば、利用者が米ドル/円の買い注文をした場合、同じく米ドル/円の買い注文をインターバンクで行い、為替リスクを受けなくします。
この際、利用者の注文よりも低い金額で買う(仕入れる)ことができればFX会社の利益になります。
まあ、FX会社はインターバンクから仕入れられる価格より高い価格を提示すればいいので、利益は確約されています( ̄▽ ̄;)
つまり、この利ザヤがFX会社の利益になります。
また、同じタイミングで複数の利用者から買いと売りの両方が入った場合、元々FX会社の為替リスクはゼロなので、インターバンクに注文を出す必要がなくなります。
※スプレッドが3銭の場合
こんな感じで同時に注文が入った場合は、スプレッド(売値と買値の差)が丸々FX会社の利益となります。
注文が入れば手数料を上乗せして売って、しかも売買が同時に入った場合は丸儲けと言う、リスクを取らず、絶対に負けないビジネスモデルです。
『利用者の損失がFX会社の利益になるビジネスモデル』もありますが、多くのFX会社は『利用者が利益を出してしまうかもしれないリスク』を負いません。
もっとずっとリスク回避思考で、万が一のリスクさえ負いたくないのです。
利用者が損しようが得しようが関係なく、しかもFX会社は為替リスクゼロで利益が積み上がる、そんな守備寄りの仕組みが主流になっています。
※リスクを負って、『利用者の損失がFX会社の利益になるビジネスモデル』で攻めてるFX会社もあります
トラリピのビジネスモデル
トラリピは通常のFXの弱点を補った、より優位なビジネスモデルになっています。
FX会社の利益の基本は『利用者がたくさん取引するほど利益が上がる』です。
つまり、取引をせずに静観されてしまったり、ポジションをホールドして放置されてしまうと、FX会社は利益を上げることができなくなります。
そこで、トラリピの仕組みを思い出してください。
トラリピとはトラップ・リピート・イフダンの略で、その名の通り、3つの仕組みを組み合わせた発注方法です。
- トラップ:いくつもの注文を仕掛ける
- リピート:注文を何度も繰り返す
- イフダン:●円で買えたら▲円で売る
要は以下の図のように買って⇒売ってを永遠に繰り返す仕組みですね。
▼トラリピの仕組み

これFX会社の視点から見るとすごくないですか?
一度運用を開始したら永続的に取引が繰り返される、つまり永続的にスプレッド手数料が入ってくるのです。
ヤバすぎるでしょ……
また、成行で瞬間的に売買するのではなく、事前に注文を仕掛けるのもポイントです。
利用者A:100円~110円の間で買い注文
利用者B:100円~110円の間で売り注文
事前にどのレートに注文が入るか全部分かってるわけで……もうこれ相殺し放題です( ̄▽ ̄;)
相殺できれば上乗せする利ザヤだけではなく、スプレッドが丸々利益です。
もう反則じゃないですか?
銀行も利用者の損益ではなく手数料が収益源となるので、「今はこの銘柄がチャンスですよ」などと甘い言葉をささやき、利用者に何度も何度も売り買いさせたわけです。
しかし、トラリピは銀行の様に手間を掛けて売買を促す必要はありません。
なんせ一度運用を開始してしまえば、永遠に売買が繰り返され、手数料が無限にチャリンチャリンします。
しかも販売員などの従業員も不要なので労務費も掛からず、システムだけでチャリンチャリン完結です。
この仕組みを考えた人、天才過ぎるでしょ……
トラリピが登場して以降、ループイフダンやトライオートFXなど様々な自動売買がリリースされていることからも、利用者が儲かる以上にFX会社も儲かる仕組みであることが分かります。
マネースクエアの利益を増やす3つの方法
これで終わってしまうとマネースクエアが狡猾で利用者から搾取しているように見えてしまうので、ここからは「そんなことないよ」の解説です(^^♪
ここまでの解説で利用者の損益に関係なく、取引の量がマネースクエアの利益に繋がることが分かったと思います。
それを踏まえ、マネースクエアが利益を増やすためには利用者に稼がせる必要があり、協力関係であることを解説していきます。
- 利用者の数を増やす
- 利用者の運用期間を長くする←協力関係
- 利用者の運用資金を増やす←協力関係
- 取引の回転率を上げる
1.利用者の数を増やす
これは一番分かりやすいですよね?
商品の販売と違って、利用者が増えても元手はほとんど変わらないので、利用者が増えれば増えるほど、利益は大きくなります。
ただこれは分かりやすいですが、利用者の利益には繋がらないので、スルーしてください(^^ゞ
2.利用者の運用期間を長くする←協力関係
これも簡単ですよね?
3ヵ月で撤退してしまう利用者と5年間運用を続ける利用者では、当然5年間運用を続ける利用者の方が落とす手数料が多くなります。
仮に1ヵ月に落とす手数料が1,000円だとすれば、
- 3ヵ月:3,000円
- 1年:12,000円
- 5年:60,000円
と、運用期間が長いほど多くなります。
そして、運用期間を長くする方法は簡単です。
利用者に利益を出せることだけです(^^♪
普通に考えて利益が積み重なるなら、運用を続けますよね?
つまり、マネースクエアが利益を増やすには利用者をトラリピで儲けさせる必要があるわけです。
3.利用者の運用資金を増やす←協力関係
これも当たり前ですよね?
30万円運用する利用者と1,000万円運用する利用者では、当然1,000万円運用する利用者の方が落とす手数料が多くなります。
そして、投資資金を増やす方法は簡単です。
利用者が儲かればOKです(^^♪
普通に考えて利益が出れば複利運用できますし、資金も追加したくなりますよね?
つまり、「2.利用者の運用期間を長くする」と一緒で、マネースクエアが利益を増やすためには利用者をトラリピで儲けさせる必要があるわけです。
4.取引の回転率を上げる
同じ資金量でも『幅広いレンジでゆったりと買い⇒売り』をする場合と、『狭いレンジで細かく買い⇒売りする』場合とでは、後者の方が取引回数が多くなります。
わたしの手法で言えば、幅広いレンジに仕掛ける1階部分のワイドレンジ戦略より、狭いレンジを攻める2階部分のナローレンジ戦略の方が落ちる手数料は多いはずです。
また、利益値幅を広く取るよりも、利益値幅を狭くして回転させた方が取引回数が多くなるので、落ちる手数料は大きくなります。
ただ、この項目は利用者の利益=マネースクエアの利益には繋がらないので、スルーしてください(^_^;)
マネースクエアと利用者は協力関係
マネースクエアの利益を増やすためには『2.利用者の運用期間を長くする』と『3.利用者の運用資金を増やす』が必要なことから、マネースクエアと利用者が協力関係であることが分かると思います。
『1.利用者の数を増やす』と『4.取引の回転率を上げる』は特に利用者の利益には繋がりませんが、利用者の損失に繋がるモノでもありません。
まあ、『4.取引の回転率を上げる』については、狭いレンジを攻めさせる提案が行き過ぎると、利用者の利益と相反してしまう可能性もありますが、マネースクエアはそういう訴求はしないですしね。
こんな利益構造なので、マネースクエアは会社を利益を伸ばすために、わたしたち利用者を全力で儲けさせてくれるでしょう(#^.^#)
【おまけ】利用者の損失がFX会社の利益になるという思い込み
利用者の損失がFX会社の利益になるビジネスモデルもありますが、現在の主流ではないです。
ベンチャー的な小さな業者の実態は分かりませんが、有名どころでは少ないです。
だって、利用者が損しないと利益を上げられないだなんて不安定じゃないですか?
利用者の損得に関係なく、為替リスクゼロで稼げるモデルが存在しているのに、わざわざリスクを取って利用者の損失に賭けるほど、大手のFX会社はリスク志向ではありません。
- 利用者の損失が利益:ハイリスク・ハイリターン
- 利用者の損益に関係なくスプレッドが利益:ノーリスク・ローリターン
最近のFX会社はわずかなリスクも負いたがらないわけです。
昔は銀行もリスクを取って企業に融資し、その金利を受け取ることで利益を上げていました。
しかし、現在ではリスクを取ることを嫌い、国債などの元本割れしない商品で利益を上げています。
昔のFX会社はある意味リスクを取って、大きな利益を上げようと努力していましたが、現在はリスクを取らず規模を大きくすることで、利益を伸ばす方が主流になっているようです。
2019年9月からは法令で未カバー率を公開することが義務付けられたので、カバー状況を確認することができます。
例えば以下はマネースクエアの最新の未カバー率です。
出典:https://www.m2j.co.jp/company/outline
現在は100%カバーされており、為替リスクゼロの状態。
(内部で利用者同士の注文の相殺はやっている)
利用者の損得は関係なくスプレッド手数料で利益を積み重ねているのでしょう。
もし自分の利用しているFX会社の未カバー率が知りたければ、「FX会社名+未カバー率」で検索してみてください。
一応、有名どころをまとめているサイトがあったので、載せておきますね。
出典:https://zuu.co.jp/media/fx/cover-trading-of-fx
上記の未カバー率を見ると、基本はスプレッドを収益源としており、利用者の損失を利益としているとしてもその割合はごくわずかです。
ただ、DMMFXだけは未カバー率がやたら高いので、公式サイトで詳細をチェックしてみます。
出典:https://securities.dmm.com/fx_risk_disclosure/
最新の未カバー率が72%……
これはやってますね( ̄▽ ̄;)
いや、ビジネスモデルが違うってだけで別に悪いわけじゃないですけどね。
スーパーで言えば薄利多売の店もあれば、高級ブランで高利益率を狙ったり、はたまたコストコのように年会費で儲けるビジネスモデルもあります。
DMMFXは初心者が非常に多い(=損失を出す人が多い?)こともあり、全部はカバーしない方が利益が大きいということでしょう。
ただ、月によって未カバー率が大きく変動しているので、単純に利用者の損失に賭けたギャンブルをしているわけではなく、DMMFXなりの必勝ルールがあるんでしょうね。
大口は熟練者だろうからカバーして、小さい金額でチマチマやってるのは初心者だろうからカバーしないとかそんな感じですかね?
まあ、DMMFXは例外と締まらないオチになってしまいましたが、それでも現在の主流は『利用者の損益に関係なく安定して利益を上げられるスプレッド主体のモデル』であることが分かったと思います(^^ゞ
【まとめ】利用者とFX会社が協力関係になるトラリピのビジネスモデル
- トラリピ提供側は利用者の損益に関係なく利益を上げられる
- 運用を始めたら永続的に手数料がチャリンチャリン
- 利用者が儲けるとトラリピ提供側の利益も増える協力関係
- トラリピ提供側は為替リスクゼロ
今回はトラリピのえげつないビジネスモデルを紹介しました。
利用者の損失に頼るビジネスモデルなんてもう古いです。
トラリピは利用者さえいれば、その損益に関係なくマネースクエアが絶対に儲かるビジネスモデルになっています。
しかも運用を開始すれば永続的に手数料がチャリンチャリン入る上に、ヘッジしているから為替リスクもゼロという完璧ぶり。
それでも、わたしたち利用者の利益がマネースクエアの利益に繋がることも事実なので、マネースクエアに利用されてやるくらいの気持ちでトラリピを使い倒しましょう!!
以上、利用者とFX会社が協力関係になるトラリピのえげつないビジネスモデル……でした。
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▼【自分年金作り】トラリピワイドレンジ戦略積立ver
利用者の損得に関わらず利益が上がるビジネスモデル
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本日でサラリーマン終了です(*^^*)
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) August 30, 2018
しっかりと挨拶回りをしてきます!!
ただ、最後の最後まで全く実感がわかないですね(^-^ゞ pic.twitter.com/NCotpuDwGe