界隈では「さらに円安が進むのでは?」と言っている人も多いのになんで売りトラリピを仕掛けるの?
買いトラリピを仕掛けた方がいいんじゃないの?
理由を教えて!!
こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪
- ワイド戦略に相場観は組み込まれていない
- 相場観を根拠に運用するなら切り分ける
どうも32歳でセミリタイアした鈴(@semiritaia_suzu)です!!
2022年3月現在、一気に円安が進みクロス円の4通貨ペアは全て売りレンジに突入しました。
界隈では「さらに円安が進むのでは?」という意見も出ている中、わたしは同じ設定で放置しています。
もし本当に円安になるなら、「買いトラリピを仕掛けた方がいい」という意見も出て来ると思うので、考え方を解説します。
この記事を読めば、なぜ売りトラリピを運用しているのか分かると思います。
ワイド戦略に相場観は組み込まれていない
答えは簡単!!
ワイドレンジに仕掛ける鈴のトラリピ設定(自分年金作り)は「相場なんて予想できない」が核となる思想のため、相場観で設定を変更する仕組みは組み込まれていません。
「為替はレンジを形成する」という性質を根拠とし、基本的に過去15年の値動きを全て含めるように設定を組んでいます。
▼豪ドル/円の想定レンジ
上半分は売りレンジ、下半分は買いレンジと非常にシンプルな設定です。
この戦略に「しばらくは上昇しそうな雰囲気だから買いトラリピを仕掛ける」のように、相場を予想して当てる思想はありません。
この先円安と言われている理由は主にファンダメンタルズ(経済活動の状況を示す基礎的な要因のこと)の考え方から来ています。
例えば世界的に利上げ局面なのに日本は利上げの見通しが立っていないというのもその一つです。
現時点では世界的に低金利なので、米ドル、ユーロ、円、どの通貨を銀行に預けても殆ど金利はつきません。
それが例えば利上げが行われ、「米ドル:3%」、「日本円:0%」になると話が変わってきます。
こうなると円を預金していても全く増えないけど、米ドルを預けておくと年間3%増えることになります。
この状態になると、「円なんか売って米ドルを持っていた方がお得じゃん」とみんな考えるので、円が売られて米ドルが買われるわけです。
(実際は各国のインフレ率とかもあるので、ここまで単純ではないです。高金利のトルコリラが上昇しないのはインフレもヤバいから)
他には世界的なインフレ局面だと資源を持っている国が強いというのもあります。
インフレ局面だと価値の下がる通貨よりも、原油とか天然ガスとか鉱石とか世界が欲しがる資源を持っている国が強いです。
こういった資源をアメリカ持っているけど、EUや日本は持っていません。
こういう複数の観点から米ドルは買われて、円は売られやすいだろうという見方になっています。
ただ、これが絶対にその通りになるかと言うと、そうとも限らないんですよね。
例えばコロナウィルスが変異してまた感染が拡大⇒マスクの習慣がある日本は影響が少なかった。例えばリーマンショックの時の様にどこかの金融機関が破綻する⇒日本経済への影響が少ない国だった等々……
また、ここまで極端ではなくても日銀や日本政府の対応次第で大きく変わります。
現在日本では利上げの見通しは立っていませんが、いざとなったら利上げを強行する可能性もなくはないです。
利上げすると企業も個人も預金するので、世の中にお金が回らなくなり景気の過熱が抑制されます。分かりやすい例だと株価が下がってしまうので、普通は経済が好調なときしかできません。
ただ、今の岸田政権って株価をあんまり重要視してないですよね?
そんな中、例えば1ドル=150円になった場合は1ドル=100円の時と比べると輸入品のコストが1.5倍になります。
こうなってしまうと物価が上がって庶民の生活にも悪影響⇒支持率が低下となりかねないので、将来の影響とか棚に上げて目先の支持率のためにその場限りの対応をする可能性もあります。
日銀も円安がある程度進めばインフレ目標2%は容易く達成されるでしょうから、「目標は達成した」と言って将来の悪影響とか無視して利上げする可能性もなくはないと思います。
いやまあ、実際こうなると言ってるわけじゃないですよ。
経済重視の経団連とかは反対するでしょうし。。。
それにそこまでうがった見方をしなくても、「たとえ景気に悪影響が出ても円安を放置する方がマズい」という判断になる可能性は十分にあると思います。
他にも今はアメリカはガンガン利上げする想定ですが、実際に利上げを始めたら想像以上に景気にブレーキがかかって思ったほどは利上げできないとか、シナリオはいくらでもあるのです。
運用に相場観を持ち込むなら、こういった状況の変化をしっかり監視し、戦略を見直す必要があります。
※わたしはファンダメンタルズについて詳しいわけではありません。
この解説の中には誤りもあると思うので、鵜呑みにしないでください。
分析の正誤ではなく、「考えなければいけないことがたくさんあるんだよ」ってことが言いたいのです。
相場観を持った運用が悪いと言っているわけではありません。
ただ、相場観を持ち込むのなら徹底的にやる必要があるんです。
でもわたしを含めて多くの人は自分に都合のよい情報だけを信じてしまったり、想定が変わった時に損切りできなかったりします。
状況が変わっても、「これはただの調整で待っていればまた上昇するんじゃないか?」としがみついて、最終的にはそれまでに得た利益以上の損失を出してしまうことも珍しくありません。
この辺が勝ち続けているトレーダと退場してしまうトレーダの差なんじゃないかと思います。
実際、「TVでこれから円安が進むと言っているから買い」とか、「ニュース記事で暴落が近いと書いてあるから売り」とか、周りに流されて利益を伸ばせたためしがないんですよね(^^ゞ
だったら初めから中途半端なことはせず、「為替はレンジを形成する」という性質が崩れない限りはいつか戻ってくるんだからと、感情を排して幅広いレンジに仕掛けてしまうのがワイド戦略の根幹です。
▼短期的な動きは無視して大きく仕掛ける
「上昇だー」、「やっぱり下落だー」と、信念なくガチャガチャやっても損するだけですからね(^^ゞ
戦略の根拠を明確にすることが重要です。
実は米ドル/円だけは「何事もなく行った場合は元のレンジに戻らないのでは?」という懸念があり、相場観を持ち込んで一時休止にしています。
わたしも一貫しきれてないので、ちょっと説得力がないですが(^_^;)
▼米ドル/円を外した理由
相場観を根拠に運用するなら切り分ける
もし相場観を持って運用するなら、切り分けて運用しましょう。
中途半端に根拠を混ぜるのはNGです。
「為替はレンジを形成するを根拠に幅広いレンジに仕掛ける」なら、相場観を持ち込まいない。
逆に「相場観を根拠に狭いレンジを攻める」なら、常にその相場観を信じて損切りを躊躇ってはダメです。
相場観を持った戦略を否定しているわけではないので、根拠を明確にしていればOKです。
わたし自身もワイドレンジに仕掛ける戦略とは別に相場観を持ってナローを攻める戦略を運用しています。
同じ口座で全く異なる戦略を切り分けて運用するのは難しいので、わたしのように口座ごと分けてしまうのがおすすめです(^^♪
▼ナローを攻めるコンサルトラリピ
▼自分年金作り×AUD/NZDダイヤモンド戦略
【まとめ】円安と言われているのに売りトラリピを仕掛ける理由
- ワイド戦略に相場観は組み込まれていない
- 相場観を根拠に運用するなら切り分ける
ワイドレンジに仕掛ける鈴のトラリピ設定(自分年金作り)は「相場なんて予想できない」が核となる思想のため、相場観で設定を変更する仕組みは組み込まれていません。
相場観を持った運用がしたいなら、中途半端に根拠を混ぜるようなことはせず、切り分けて運用しましょう!!
以上、円安と言われているのに売りトラリピを仕掛ける理由……でした!!
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本日でサラリーマン終了です(*^^*)
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) August 30, 2018
しっかりと挨拶回りをしてきます!!
ただ、最後の最後まで全く実感がわかないですね(^-^ゞ pic.twitter.com/NCotpuDwGe