トラリピ自分年金作り(ワイドレンジ戦略)を運用しているけど、想定レンジを突き抜けることってないの?
もしレンジを突き抜けてしまった場合の対応を教えて!!
こういった疑問に答えていこうと思います(^^♪
- 何もせずに戻ってくるのを待つ
- レンジを拡張して追いかける
- 両建てにして評価損益を固定する
どうも32歳でセミリタイアした鈴(@semiritaia_suzu)です!!
わたしは約1億円で『広いレンジに仕掛ける初心者向けのワイドレンジ戦略』と『狭いレンジに仕掛ける中級者向けのナローレンジ戦略』の2種類のトラリピを運用しています(^^♪
2階部分に関しては相場観を持った戦略なので、一律の対応はありません
。
今回は基本的に損切りしない1階部分の幅広いレンジに仕掛けるトラリピ(自分年金作り、ワイドレンジ戦略)について、レンジを突き抜きてしまった場合の対応を解説します。
この記事を読めば、仮にレンジを突き抜けてしまっても慌てずに対応できると思います。
対応①何もせずに戻ってくるのを待つ
対応と言うよりは様子見ですね。
トラリピワイドレンジ戦略は複数の通貨ペアを同時に運用しています。
レンジを突き抜けたのが1通貨ペアや2通貨ペアなら、口座状況に余裕のあるケースが多いと思います。
また長期的なレンジを突き抜ける際は狼狽売りも多く、変化は瞬間的ですぐに元の水準まで戻ってくるケースも多いです。
口座状況に余裕があるなら、状況が落ち着くのを待っているだけで十分でしょう(^^♪
レンジを突き抜けた通貨ペアが1つや2つなら、日々の利益の減少も限定的ですしね。
対応②レンジを拡張して追いかける
レンジを突き抜けた先で停滞してしまった場合の対応です。
口座状況に余裕がある時はシンプルに拡張して追いかけます。
例えば現在の豪ドル/円のレンジは50円~110円ですが、上抜けた場合は50円~120円にしてしまいます。
▼豪ドル/円を50円~120円へ
その後、80円まで下落したら売りポジションが無くなるので、80円~85円の売りトラリピを買いトラリピに変更します。
※80円~85円は一時的に両建てにしてもOK
相場急変中に慌てて対応する必要はないので、暴落や高騰が落ち着ついてからで十分だと思います。
もし瞬間的な値動きなら、無理して仕掛けずとも利益を大きく取り零すことはないですしね(^^ゞ
対応③両建てにして評価損益を固定する
これはそのままでは耐えられない時の最後の手段です。
両建ては解除のタイミングが非常に難しく、損失はほぼ避けられないと思ってください。
切り札ではなく、最悪の事態である強制ロスカットを避けるために実施する最悪一歩手前の対応だと考えましょう。
今回は例としてユーロ/円の売りトラリピで考えてみます。
▼ユーロ/円のトラリピ設定
両建て対応は①②と違い複雑なので、がっつりスペースを取って解説して行きます。
①レンジ外にトラリピと同量の反対ポジションを保有する
わたしは120円~150円に30万通貨分の売りトラリピを仕掛けています。
▼ユーロ/円のトラリピ設定+両建て
そのため、レンジ上限である150円で買いポジションを30万通貨保有して、両建て(買いと売りが同量のポジション)にしてしまいます。
必要資金は殆ど増えません。
トラリピでは買いと売りを両方保有した場合、必要資金が多い方の証拠金のみが必要になります。
買い30万通貨は売り30万通貨とほぼ変わらないので、両建てで買いポジションを保有しても必要資金は殆ど変わりません。
②トラリピの利益値幅を広げてホールドする
次は売りトラリピの利益値幅を50円程度まで広げてしまいます。(決済されなければ何円でも良い)
これなら100円まで下落しない限り売りトラリピは決済されず、ポジションをホールドすることになります。
▼両建て&広い利益値幅
常に「売り:30万通貨」、「買い:30万通貨」を保有しているので、上がっても下がっても150円時点の評価損益から変わりません。
レート | トラリピ_売り | 両建て_買い | 合計 |
150円 | -450万円 | 0万円 | -450万円 |
160円 | -750万円 | +300万円 | -450万円 |
140円 | -150万円 | -300万円 | -450万円 |
130円 | +150万円 | -600万円 | -450万円 |
※0.1円間隔の設定の場合
ちなみに利益値幅を広げない場合、上昇した時は問題ないですが、150円⇒140円のように下落した時、売りトラリピが決済されてポジションが少なくなってしまいます。
それなりの決済益を受け取れますが、ホールドしている買いポジションの含み損の増加の方が大きいので、ロスカットしてしまう危険があります。
参考:Q.トラリピの利益金額/利益値幅は変更できますか?
③レンジ内で推移するようになったら両建てを解除し、利益値幅を元に戻す
上昇トレンドが終わったタイミングで両建てした買いポジションと含み益が出ている売りトラリピを決済します。
売りトラリピについては利益値幅を元の値に戻せば、含み益が出ているポジションはその瞬間に利確されます。
いつ解除しても評価損益と決済を含めた合計損益は変わらないので、ロスカットの心配はありません。(厳密にはスワップの影響あり)
レート | 評価損益 トラリピ_売り |
評価損益 両建て_買い |
決済損益 | 合計 |
150円 | -450万円 | 0万円 | 0万円 | -450万円 |
160円 | -750万円 | +300万円 | 0万円 | -450万円 |
140円 | -150万円 | -300万円 | 0万円 | -450万円 |
130円 | +150万円 | -600万円 | 0万円 | -450万円 |
130円 解除 |
-50万円 | 0万円 | -400万円 | -450万円 |
140円 解除 |
-200万円 | 0万円 | -250万円 | -450万円 |
150円 解除 |
-450万円 | 0万円 | 0万円 | -450万円 |
上の表を見ると分かりますが、両建てを行った150円に近いレートで解除した方が決済時の確定損は少なくなります。
でもだからと言って、上昇トレンドが終わる前に解除してしまうと、また上昇してロスカットしてしまう危険があるので、ある程度の損失は覚悟すべきでしょう。
両建て自体は特に難しくないんですが、この解除が難題です。
相場観を持ち込まずにタイミングを判断するのが難しいので、できればやりたくないわけです。
if.余裕がない場合はトラリピを一部取り消す
ロスカットレートを確認した結果、150円より前にロスカットしてしまう。
▼円安によるロスカットレートの確認
そんな時は145円~150円の売りトラリピを取り消してしまいます。
▼一部のトラリピだけでも取り消せる
そして、145円で両建てポジションを持てば(150円⇒145円で)同じ対応ができます。
if.発注可能額がマイナスの場合
発注可能額がマイナスだと必要資金が実質的に必要ない両建てでも発注することができなくなります。
その場合は不要な注文を取り消すことで発注可能額をプラスにします。
- 買いレンジで推移している通貨ペアの売りトラリピ
- 売りレンジで推移している通貨ペアの買いトラリピ
- ポジションを保有していないトラリピ設定
- ポジションを保有していないトラリピ設定の一部
トラリピの一部を取り消すと再発注が面倒ですが、ギリギリの状態のはずなので、背に腹は代えられません。
理論上、ポジションを保有していない全ての注文を取り消すと、総必要証拠金-必要証拠金の差額だけ発注可能額が回復します。
【注意】ナローレンジ戦略では通用しない
この対応が通用するのは幅広いレンジに仕掛けるトラリピだけです。
▼◯ワイドレンジ戦略
▼◯自分年金作り
ナローレンジ戦略のような狭いレンジに仕掛けるトラリピでは通用しません。
▼✖ナローレンジ戦略
狭いレンジに仕掛ける戦略の場合、評価損益を固定できても元の水準に戻ってくるまでに膨大な時間を要する可能性が高いです。
▼ナローレンジ戦略で両建て対応はNG
相場観を根拠に注文を集中させるのなら、その相場観が外れた時は根拠に則って損切りしましょう。
【まとめ】トラリピのレンジを突き抜きた場合の3つの対応
- 何もせずに戻ってくるのを待つ
- レンジを拡張して追いかける
- 両建てにして評価損益を固定する
『3.両建てにして評価損益を固定する』は解除のタイミングが難しく、ある程度の損失を覚悟する必要があるので、本当に最後の手段です。
それでもいざという時に頼るセーフティネットがあることで、気負わずに運用できます(#^.^#)
以上、トラリピがレンジを突き抜けた時の3つの対応【①様子見、②レンジ拡張、③両建て】……でした!!
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相場観の無い初心者は【自分年金作り】トラリピワイドレンジ戦略積立verを月3万円の積み立てで始めてください( ^^) _旦~~
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両建ては最後の手段
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本日でサラリーマン終了です(*^^*)
— 鈴@3年でセミリタイア達成 (@semiritaia_suzu) August 30, 2018
しっかりと挨拶回りをしてきます!!
ただ、最後の最後まで全く実感がわかないですね(^-^ゞ pic.twitter.com/NCotpuDwGe