鈴のトラリピ設定から米ドル/円を外した理由と今後の対応


どうも鈴(@semiritaia_suzu)です!!

鈴のトラリピ設定から米ドル/円を外すという大きな方針転換を行ったのでその報告です。


【最終結果】
米ドル円のトラリピ設定の実績202110

▶米ドル/円のトラリピ運用実績
  • 実現損益:+1,380,538円
  • 評価損益:+0円
  • 合計損益:+1,380,538円

始めに伝えておくと、わたし自身も過去最大級に自信を持てていない対応なので、安易に流されずよく検討してください<(_ _)>

また、この記事では撤退した理由の後に今後の対応も解説しています。

米ドル/円から撤退したことで浮いた資金で豪ドル/NZドルの注文間隔を狭くする予定なので、そちらも確認してください!!


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鈴のトラリピ設定から米ドル/円を外した理由

①レンジが上方向にずれた可能性(超円安になった場合、もう落ちて来ないかも)

鈴のトラリピ設定は過去15年のチャートを見てレンジを設定しているんですが、レンジがずれてきている可能性を考えています。

米ドル/円は75円~135円のレンジとして設定していましたが、実は既に100円~150円くらいのレンジになっていて、100円以下には暴落しない可能性です。
(100円~150円という数字は適当で、今より上ってことが言いたい)

例えばコロナショックの時の値動きを見てください。


▼米ドル/円のチャート
米ドル/円のチャート

▼豪ドル/円のチャート
豪ドル/円のチャート

▼加ドル/円のチャート
加ドル/円のチャート

豪ドル/円や加ドル/円を見ると、ショック相場と言うことで最安値近くの水準まで下落しています。

ただ、米ドル/円はほとんど下落してないんですよね。

まあ、コロナショックは金融ショックではないですし、アメリカが震源地となるサプライズがあれば、しれっと100円を割って暴落するかもしれません。

これだけで米ドル/円のレンジが上方向にずれていると判断するのは時期尚早です。


それでも、米国の力強い経済や利上げに前向きな姿勢に対し、日本の今後の経済や全く利上げが見えない状況を考えると「米ドル/円についてはレンジが上方向にずれているのでは?」という不安が頭から離れません。


②値動きが小さすぎてコスパが悪い

米ドル/円は値動きが今一つです。

元々、そこまで値動きの荒い通貨ペアではありませんが、ここ数年は特にひどいです。

想定レンジが75円~135円とかなり広いのに決済が少ないため、非常にコスパの悪い通貨ペアになっています。

トラリピ運用試算表
米ドル/円売り:約593万円
NZドル/米ドル売り:約277万円
トラリピ運用試算表-米ドル円売り
トラリピ運用試算表-NZドル米ドル売り
豪ドル/円売り:約563万円
加ドル/円売り:約419万円
トラリピ運用試算表-豪ドル円売り
トラリピ運用試算表-加ドル円売り

単独で運用する場合、米ドル/円(約593万円)はNZドル/米ドル(約277万円)の2倍以上の資金が必要になります。

かなりの資金を拘束している割にあまり利益が出ていないのです(^_^;)

2021年の利益
米ドル/円
NZドル/米ドル
米ドル/円の利益
NZドル/米ドルの利益
豪ドル/円
加ドル/円
豪ドル/円の利益
加ドル/円の利益

※平均は2016年3月からの通算

2016年3月からの平均で見るとNZドル/米ドルよりはかろうじて多いですが、必要資金が倍以上であることを踏まえると資金効率は悪いです。

また、豪ドル/円や加ドル/円と比べると必要資金が多いにも関わらず、利益で負けています。


③マイナススワップが重い

トラリピの決済益とスワップ-米ドル/円202110

▶決済益とスワップ(米ドル/円)
  • 決済益:+1,819,432円
  • スワップ:-434,923円
  • 合計:+1,384,509円
【検証】トラリピのマイナススワップの影響は?【結論⇒10%程度】



値動きがあり決済が多ければ多少のマイナススワップは気にならないのですが、決済が少ないせいでマイナススワップの影響が大きいです。

もちろん、105円⇒130円⇒105円のように動いてくれれば下落時に大量決済されるので、マイナススワップ以上の利益が期待できます。

通常、最安値や最高値付近で停滞はしないので、大きな問題はないのです。


ですが、もし①で懸念したようにレンジがずれていた場合はどうでしょうか?

105円⇒130円⇒130円が適温で停滞⇒150円まで上昇⇒130円まで下落⇒適温の130円で停滞⇒ショック相場で110円……

こういう動きをした場合は◯◯ショックが起こるまでの5年、10年というスパンで大量のマイナススワップを抱えることになります。


しかも値動きが小さいので、決済益は少ないわけです。

こうなってしまえば流石に決済益ではカバーできないほどのマイナススワップになると思います。



④クロス円が5通貨ペアと多すぎ

鈴のトラリピ設定は2021年10月現在で9通貨ペアのうち5通貨ペアがクロス円(円が絡む通貨ペア)です。

過半数の通貨ペアで円を取引している状況は分散としてバランスが悪いと考えました。


……まあ、米ドル/円って厳密にはクロス円ではなくドルストレートなので、これはおまけ程度の理由ですね(^_^;)


結論:米ドル/円を外したのは不安だから

4つの理由は一つだけなら問題ないんですよね。

仮にレンジが上方向にずれていても、全く暴落しないということはないので、いずれは決済のタイミングが訪れます。

ただ、値動きが小さい上にマイナススワップも重いため、高値で停滞してしまった場合、暴落するまでに大きなストレスを抱え続けることになります


豪ドル/円くらい値動きがあれば多少のマイナススワップがあろうと 決済益 > マイナススワップとなり特に不安を感じることなく運用を継続できると思います。

実際、円安になればユーロ/円、豪ドル/円、NZドル/円、加ドル/円と他のクロス円の通貨ペアも上方向に動きマイナススワップが積み重なるんでしょうが、特に不安は感じません……
(ユーロ/円はマイナススワップではないが)

そもそも「米ドル/円のレンジが上方向にずれたかも」と言うのはわたしの妄想です。

何事もなく今の水準で推移する可能性も十分にあります。


それなのになぜこのタイミングで米ドル/円を外したかと言うと、不安だったからです。

鈴のトラリピ設定の利点は相場を気にしなくていいことです。

ただし、米ドル/円に関しては、上記4つの理由により気軽に放置することができません。


ふとした時に「もしこのまま米ドル/円が落ちて来なかったらどう対応しようか?」などと考え、不安になってしまいます。

運用していることを忘れられるくらい、ぼーっとしていられるのが鈴のトラリピ設定の良さなので、不安を解消するために米ドル/円を外すことにしました



米ドル/円を外したのは間違っている?

戦略的には今回の対応は間違っています。

鈴のトラリピ設定は後出しじゃんけんです。

相場観を持ってレンジを変更するのではなく、レンジが変わったのを確認した後に撤退やレンジ変更をするのが本来のあり方です。

【例】
  • 100円⇒150円まで上昇⇒100円まで下落⇒120円まで回復
  • レンジを75円~135円ではなく、100円~150円に変更


例え上記のようになっても、「これなら運用してない方が良かった」程度のマイナスで、大打撃というほどの損失にはならないと思います。

逆に◯◯ショックが発生し、いつも通り大暴落⇒回復で大きな利益を得られるかもしれません。


鈴のトラリピ設定は相場を予想しないことで、大勝ちできない代わりに大負けもせず、小さくコツコツ利益を伸ばす戦略です。

そのため今回の対応は完全に原理原則から外れています。

そもそもわたしは相場観を持ったトレードで大損し、向いていないと考えたので、相場を予想しない自動売買に逃げてきたタイプです。

今回のような相場を予想した対応で勝った試しがないのです……


だから今回の対応に自信を持っていません。

もしかしたらすぐにでも大暴落が発生し、ただ利益を取り零しただけになるかもしれません。


それでも

  • 130円や150円で停滞することを危惧しながら運用を続ける未来
  • 撤退した後に暴落して利益を取り零す未来

この2つを想像した時に前者の方が嫌だなーと思ったので、米ドル/円を外す決断をしました。


ただ、この対応には本当に自信がないです。

フォロワーさんのコメントを見ていると、このまま運用を継続する人や買いレンジの上限を105円⇒110円など上方向にずらして運用している人もいて、それも正しい対応だと思います。

わたしの設定を完コピしてもいいですが、自分なりの理論が構築できているならそちらを優先してください。

わたしの不安だからという、ふわっとした考えに引っ張られないでください。


実際、わたしも米ドル/円以外の通貨ペアについては後出しじゃんけんで対応できると思っています。

米ドル/円を外したのは不安で落ち着かないことが要因なので、不安を感じていなければ継続運用して問題ありません。


【参考】フォロワーさんの対応

米ドル/円から撤退




















米ドル/円の運用を継続






様子見やレンジ変更













米ドル/円を復活させる可能性

米ドル/円を外したのはレンジではなくなったからではなく、どうレンジを設定していいか迷ったからです。


どうレンジを設定していいか自信が持てず、運用を見送っているユーロ/米ドルと同じ状況です。

ユーロ/米ドル
トラリピでポンド/円とユーロ/米ドルを運用しない理由


そのため、レンジがハッキリすれば復活させる可能性もあります。


上方向にレンジがずれた場合

わたしの妄想が現実になった場合です。

例えば100円~150円のレンジとはっきりすれば、そこにトラリピを仕掛けることができます。

今はチャートを見れば75円~135円だけど、「もっと上方向にずれているのでは?」というわたしの不安のせいで運用を止めているだけなので、レンジが明確になれば運用再開はありです。

この場合、復活されるのは5年後とかかなり先の未来になると思います。


75円~135円のレンジが間違っていなかった場合

運用を取りやめた根拠がわたしの不安なので、この後◯◯ショックが起こり、容易く100円を割ってくれば、取り越し苦労で終わります。

その場合は運用を再開して問題ありません。

むしろ安値で買いトラリピを始められるのなら稼ぎ時だと思います。


この場合は、撤退したのに割とすぐ復活することになります(^^ゞ



トラリピ設定の取り消し手順

一応、米ドル/円の設定を取り消す方法を載せておきます。

トラリピ設定の取り消し手順


取り消し①
取り消し②


取り消し③
取り消し④


これを繰り返して、米ドル/円の設定を全て消していきます(^^♪



【10/11】豪ドル/NZドルを0.05円間隔に追加

米ドル/円の設定を取り消したので、必要資金が2,200万円から減っています。

▼米ドル/円を外した必要資金:18,914,176円
米ドル/円撤退時の必要資金

これだと資金がもったいないので、必要資金が圧倒的に少なくバランスの悪かった豪ドル/NZドルを0.1円間隔⇒0.05円間隔に狭めようと思います。

トラリピ運用試算表
米ドル/円売り:約593万円
豪ドル/NZドル売り:約277万円
トラリピ運用試算表-米ドル円売り
トラリピ運用試算表-豪ドル/NZドル-売り

注文間隔を揃えた方が分かりやすいので0.1円間隔を採用していましたが、必要資金のバランスが悪いので、今回の件をきっかけに豪ドル/NZドルの注文を増やすことにしました。

挟み込み形式で既存の設定に追加していきます(^^♪

設定追加の基本となる挟み込み 



今回追加する設定
買い:1.0005ドル~1.0995ドル
買い:1.1005ドル~1.1495ドル
豪ドルNZドル買い_1.0-1.1B
豪ドルNZドル買い_1.1-1.15B
売り:1.1505ドル~1.1995ドル
売り:1.2005ドル~1.2995ドル
豪ドルNZドル売り_1.15-1.20B
豪ドルNZドル売り_1.20-1.30B


【参考】既存の設定
買い:1.0010ドル~1.1000ドル
買い:1.1010ドル~1.5000ドル
豪ドルNZドル買い_1.0-1.1A
豪ドルNZドル買い_1.1-1.15A
売り:1.1510ドル~1.2000ドル
売り:1.2010ドル~1.3000ドル
豪ドルNZドル売り_1.15-1.20A
豪ドルNZドル売り_1.20-1.30A

豪ドル/NZドルのトラリピ設定



▼豪ドル/NZドル追加後の必要資金:19,592,643円
豪ドル/NZドル追加後の必要資金

今後は0.1円間隔の7通貨ペア+0.05円間隔の1通貨ペアで必要資金は2,000万円を基本とするつもりです(^^ゞ

あわせて自分年金作りの必要資金も以下のように変わります。

▶自分年金作り必要資金
  • 240万円:0.8円隔
  • 480万円:0.4円間隔
  • 960万円:0.2円間隔
  • 1,920万円:0.1円間隔
  • 2,000万円:豪ドル/NZドルのみ0.05円間隔
自分年金作り




【まとめ】鈴のトラリピ設定から米ドル/円を外した理由と今後の対応

▶この記事で分かること
  • 米ドル/円を外したのは不安だから
  • 米ドル/円を復活させる可能性もある
  • 10月11日に豪ドル/NZドルを0.05円間隔へ
  • 鈴のトラリピ設定の必要資金を2,000万円に変更


米ドル/円を外したのは、中途半端に相場観を持ったわたしが不安になるからという理由で論理的な対応ではありません。

不安なく運用できないと、鈴のトラリピ設定の良さを潰してしまうのでこうするしかないのですが、戦略としては間違っており、自信を持てない対応です。


わたし自身が過去最大級に確信を持てない対応なので、米ドル/円を継続するのもレンジをずらして運用するのも全く問題ありません。

自分の中で運用戦略が固まっている人は流されず、よく考えて対応してください。

※まだオリジナルティがなく、単純に真似から入っている段階の人はとりあえず米ドル/円を外していいと思います


また、米ドル/円のトラリピ設定に関連する記事は大量にあるので、修正には時間がかかります。

しばらく米ドル/円を運用している記事としていない記事が混在すると思いますが、上手く読みかえて参考にしてください。

【運用停止】米ドル/円のトラリピ設定 



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